2019年、塩城の中国黄(渤)渡り鳥生息地(第一期)が江蘇省初の世界遺産として登録され、その個性あふれる海浜湿地の魅力が世界に認められました。それにより、丹頂鶴や鹿の一種シフゾウなど、ここに生息する貴重な野生動物や、その生態環境である條子泥という大河支流に広がる泥地帯、海辺の湿地なども注目を集めるようになりました。

「町を囲むのは塩場ばかり」ということから二千年前に塩城という名前を得たこの街は、美しい海岸線を誇り、その悠久な歴史が街のいたるところに海塩文化の雰囲気を濃く染みこませています。塩城は平坦な土地で、街のなかは水路が縦横に走りながら交わっています。また、大縦湖、九龍口、馬家蕩などの潟湖が広がり美しい自然景観となっています。中華シフゾウ園、江蘇塩城国家級珍禽保護地、中国海塩博物館なども絶好の観光スポットです。さらには当地の文化や風習に深く影響されて生まれた大豊麦藁画や射陽農民画など、特色ある工芸も塩城なりの味わいがあります。一見の価値ありです。