常州は悠久の歴史をもつ街です。市内を流れる京杭大運河がいにしえのゆったりとした雰囲気を、この南の小さな町にもたらしています。常州は南京と上海のあいだに位置しているため、地理的条件に恵まれています。

町の南にある淹城遺跡は中国でもっとも完全な状態で保存されている春秋時代の古い町並みで、3つの堀で三重に城が囲まれた独特な姿は「世界の奇跡」と評されています。町の東に目を向けると、数え切れないほど様々な景勝地が現れます。「東南一の僧林」と称されている天寧寺、道教と深い繋がりがある紅梅閣、蘇東坡が船で何度も常州を訪れた時の停泊所の跡地である艤舟亭、そして彼が生涯を終えた場所である藤花旧館、1500年の歴史を持つ文筆塔……そのどれもがこの土地の歴史と文化が勢い盛んだったことを示しています。

常州をぶらついてみると、その優雅な文化的雰囲気を感じると同時に、活気ある現代都市としての洗練された雰囲気も味わうことができます。中国トップレベルの遊園地である中華恐龍園や、春秋淹城、そして嬉戲谷という3つのテーマパークを思う存分に楽しんだあとは、きっとリゾートの街常州を気に入ってくださるでしょう。また、天目湖レジャーランドヘ向かい、小舟に乗って思いを山水に託しながら、目の前いっぱいに広がる緑に心を癒やしてもらうのもよいでしょう。さらに嬉しいことに、常州は食いしん坊たちにとっても楽園です。常州のグルメを満喫してみたいなら、伝統的なお菓子や、南北の特徴を併せ持ち江南で人気の名物料理を味わってみないといけません。土鍋で魚の頭を煮込んだ天目湖の砂鍋魚頭や長蕩湖の大閘蟹(上海ガニ)も、絶対に食べ損ねてはいけません。