1933年に開かれたこの港街は、市内に連島と雲台山を抱えているため「連雲港」と名付けられました。古代には瀛洲、秦の時代には東海、南北朝には海州と呼ばれていたこともあります。現在、中国東部における重要な港口都市と知られている連雲港は『西遊記』文化の発祥地であり、また水晶の都でもあり、さらには「一帯一路」構想における海と陸とのジョイントでもあります。

山に寄り、海を伴う街。まるできらきらと輝く真珠のようなこの都市は、古くから「東海名郡」とも称されてきました。静まり返った海辺では、海水浴、船遊び、散歩、釣りなど、いろいろなことを楽しめます。さらに、絵のように秀麗な山林の風景や豊かな文化遺産など、「海、古、神、幽、奇」で表現される旅行を豊かにしてくれる要素が盛りだくさんです。また、一歩足を進めれば、「東海一番の景観」と名高い花果山があり、そこでは『西遊記』に描かれたような仙境を体験することもできます。そのため、「連雲港の夏」という美名がこの街の名刺代わりに広く知れ渡っているのです。

山、海、港、そして街がお互いに寄り添っている都市でいちばん大切なのは、ゆっくりとした足取りで歩を進め、砂遊びをしたり、海を満喫したりしながら、歴史の足跡をたどって、その奥深さを探索することです。連雲港の港の現代的な賑やかさや、漁のシーズンが来るたびに溢れる漁師たちの喜びや満足感など、ありとあらゆるものごとがこの街に彩りを加えています。