蘇州博物館西館

 蘇州博物館西館は獅子山の麓に位置し、江南建築と園林文化を展示する蘇州博物館とは異なり、現代と未来の雰囲気に包まれる場所である。この博物館は十の「箱」のような建物をガラスの渡り廊下で繋げているか、それは江南水郷の伝統的な街の構造を表現している。屋上から地下の庭まで、天然の石が建築群に満遍なく用いられ、程よい贅沢さがあり、気品の良さが引き出されている。高くて広い空間の中、窓から射し込む日差しを浴びながら歩く観光客は特別なセレモニー感を体験できる。

 

博物館は地下二階と地上三階の構造で、蘇州歴史陳列館は時間を軸にして、蘇州一万年の歴史を展示している。蘇作工芸館は蘇繍(蘇州刺繍)、桃花塢木版年画、蘇州風家具など伝統的な工芸を展示している。国際合作館は大英博物館と協力し、古代ローマの文化財を展示している。探索体験館が子供向けのエリアで、様々なイベントやゲームを通して蘇州の人的・文化的歴史と園林の芸術を知ることが出来るようになっている。蘇色生活館はLEDパネルを用い、パノラマ没入型の空間を提供し、ひと味違う蘇州の民俗、文化と暮らしぶりを展示している。その他にも書画展示場と特別展示場があり、蘇州の書画を多視点から展示しているため、ぜひ、足を運び、体験してみてほしい。