冬日の温かい陽光と徐州の湖

北方の乾燥した冬とは異なり、南方は湿気の多い冬が訪れる。冬日の優しい陽光が降り注ぐ古都、小橋や小川が冬の旅行者を惹き付ける。

雲龍湖

雲龍湖は徐州市区南部にあり、この都市湖はこの古都の厚重な歴史文化を受け継ぐと同時に、この都市の発展と光芒を見続け、徐州人に未来への無限の活力を与えている。毎日黄昏時になると、多くの徐州人はこの7.5キロ平米の水域を眺め、湖水が育む絶え間ない希望を胸に感じる。

夏の暑さが無くなり、冬が徐州を訪れる頃、自然鑑賞に最も最適な時期の訪れとなる。中国では「両漢を見るなら徐州、秦唐は西安、明清は北京」と言われ、高祖劉邦の故郷である徐州には漢文化が多く深く根付いている。雲龍湖にある重要なスポットはすべて漢文化と関連しておりーー漢画像石館、漢墓には漢朝文化そのものであり、また劉備泉、解憂橋など漢朝歴史人物の名が付いたものは深く漢の歴史が関連したものである。

徐州での旅行を満喫するには、必ず泛月橋を訪れてください。泛月橋は屋根付き橋で、南湖の中にあり、東側は鳴鶴洲と西側は蘇公島とつながり、100メートルの長さがあり、そこに17枚の絵があり新旧徐州八景の雲竜山や漢楚王陵等が描かれている。

雲龍山

雲龍湖の東側にある雲龍山は冬日には温かい日差しに包まれ、石階段を一歩一歩登っていけば、もしかしたら古代の先賢が山中に残した詞に出会うかもしれない。中国古代の著名詩人である「苏轼」は徐州の役人で何度も雲龍山を訪れ山中に多くの傑作を残した。あなたが歩いているその石段が当時苏轼が詩吟を行った場所かもしれず、現在と過去、歴史が交わる瞬間がそこにある。雲龍山の南麓にある劉備泉は山中にある有名なスポットで、1800年以上前の東漢年間に造られた。碧緑の泉水が石壁から流れるこの泉は「流碧泉」と呼ばれるようになり、その後に劉備の徐州での統治を記念し、また発音が似ているので「劉備泉」と改名された。

雲龍山の山水の間を散歩してみると、筆で描かれたようなその美景を感じる:「春夏2つの季節の間で草木は生い茂り、天高く伸びる;秋冬は瑞雪と皓月が、千里を一色に変える。世界は風雨陰晴、目まぐるしく変化する。」雲龍山の山頂に立つと、冬の訪れと共に色を失っていく山水が見える。自然が古都徐州の移り変わりを見つめ、街に新しい息吹を吹き込む。静寂に包まれたこの場所で、永久の歴史を感じてみよう。

漢画像石芸術館

雲龍山風景区にある高い歴史的価値を持つ漢画像石芸術館では、画像石が言葉無く歴史を記録しており、漢時代の政治、経済、文化を研究する貴重な資料となっている。徐州は中国漢画像石が集中して出土する場所で、徐州の漢画像石及び南京の六朝石刻、蘇州の明清園林とならび「江蘇三宝」となっている。山河を散歩しながら漢画像石芸術館に辿り着くと、一枚一枚の画像石が2000年以上前の漢時代の人々の生活を語りかけ、石に描かれた遠い歴史にあなたを引き込んでいく。

冬になると「冬眠」の日々を送る人もいるが、陽光に包まれ山水、歴史を感じながらた古都徐州へでかけ、詩と遙か昔の世界を肌で感じてみよう。