宿遷の温暖で精彩な冬日を感じてみよう

宿遷市は江蘇省の北部に位置し、西楚の覇王項羽の故郷として別称「項王故里」とも呼ばれ、悠久の歴史を持つ都市の一つである。宿遷市は自然・人文景観が豊富で、三台山の衲田花海や洪沢湖の広大な湿地帯景観、項王故里景区の歴史…寒い冬と春が交わる頃、宿遷の各景区では様々な催し物が行われ、観光客を熱気で包み込む。

宿遷新年灯籠祭り

宿遷市では新年を祝う灯籠祭りが中国春節の期間に行われる。場所は項王故里景区の隣にある西楚大街で、この通りには沢山の中国漢代風の建物があり独特な歴史的雰囲気を醸し出している。

新年の灯籠祭りはチケットは必要なく、この期間は通り全体が灯籠でライトアップされ、沢山の色の光が輝き、人々を夢幻の世界へと誘い込む。

装飾の灯り以外にも、新年の燈籠祭りでは、中国の伝統なテーマや、宿遷文化や各宿遷の観光地に合わせたテーマで巨大な灯籠が登場する。夜になれば、これら巨大な灯籠が宿遷市全体を巨大な絵巻物の世界変えていく。

洪澤湖の湿地温泉で冬の癒やし

冬が深まる頃、洪澤湖の湿地帯は、蛹が蝶になるように最も美しい時期を迎える。水杉林の中に深く隠れたリゾートホテルと心地よい露天風呂があなたを待っている。

柔らかいホテルのベッドで朝目覚め、窓を開けると大自然の冷たく爽やかな空気が部屋に流れ込み、目の前には一面の冬景色が広がる。冬日の湖畔で、林を散歩し、爽やかな空気と素晴らしい景色を眺め、林の中にある豊富な鉱物を含む天然の露天温泉で冷えた体を温めよう。心地よい湯に浸かりながら、四方を静寂に包まれ、見上げると冬日の黒い空、詩的な世界で冬の癒やしを味わおう。

梍河竜王廟会

宿遷市梍河鎮は運河によって繁栄した千年古鎮である。ここの港には、運河から来た船が停留し、商売を行い、数々の古跡を残してきた。その中で最も有名な古跡が竜王廟で、中国清朝の乾隆皇帝(1736〜1795)が京杭運河を使い6回、江南地方へ(長江から南の地区) 訪れた際、梍河鎮に5回宿泊し、その宿泊地が竜王廟であった為、ここは「乾隆行宮」と呼ばれるようになった。

竜王廟は広大な建築群で、形も非常に美しい。 建物を見終わったら、竜王廟会と言われる地元のお祭りに参加してみよう。清時代(1636~1912年)に始まり、毎年正月の最初の8日、9日、10日の3日間に竜王廟会が開かれ、沢山の民俗公演や出店が梍河鎮に集まり、大変な賑わいを見せる。夜になると花火大会もあり、各種大型の打ち上げ花火が古鎮の夜空を飾る。

冬、江蘇を訪れたなら、江蘇北部にある宿遷に足を運ぼう、この場所には中国南方と北方の文化が混じっており、江蘇南部の大都市の喧騒は無く、朗らかで、自由な雰囲気が、この街の生活の隅々に行き渡り、この街を訪れたなら、自然とその熱情を感じられるだろう。