濃密な春、詩的な周荘の旅

茶楼

1日の中で、最も周荘の本来の姿を見ることが出来るのは朝である。 売り子の声や賑やかな観光客が居ないこの時間、古鎮はひっそりと静まり、昔ながらの姿を見せてくれる。 どこか茶楼を選んで、現地の人に混じりながらゆったりとした1日を始めよう。

 “阿婆茶”は周荘の特産で、面白いのはここでは、お茶は飲むでは無く、食べると言われる事だ。 その理由は、お茶を飲む際に、クッキーやお饅頭、砂糖菓子などのお菓子等を一緒に楽しむ習慣がある為で、お茶を“食べる”という言葉の中に、周荘の豊かな日常生活や人情味が現れている。

商店街

市場を見に行くのが、その街を体感できる一番良い方法だと、旅行好きな人が言うように、長くから地元に住んでいる人の多い周荘では、市場にその濃厚な地元生活の雰囲気が濃縮して現れている。 南湖魚市では、主に周荘南湖と白蜆湖で捕れた小魚や小エビが売られている。

地元のおばさん達が集まり、白縞模様の魚や、天然のイカ、白絹の魚等が綺麗にケースに並べられている。 ここでは他の場所と違い、売り子達が大声を上げることは無いが、皆熱心に商売をしている。  売り子達は客が来ると熱心に暖かく接客し、時間があれば隣のブースの人とお喋りを楽しむ。 とてもシンプルな生活だが、本物の周荘の生活を見ることが出来る。

路地裏に足を伸ばせは、すぐにいくつかのお店を見つけることが出来るでしょう。 これらは普通の小さいお店だが、実はネットで非常に好評なお店などがあり、熱々の豆腐花やカリカリの煎餅など美味しい物を見つけることが出来るだろう。

周荘はみんなの為に書かれた詩であり、多くの人の江南水郷への憧れを描いてきた。3月春日和、心を空にして、周荘のすべてを体験してみよう。