緑野仙踪—江蘇の小森林との巡り合い

江蘇は長江と淮河の2つの大水源と、山、河、湖、海の様々な自然資源に恵まれた土地である。夏は北方地方の爽やかさと、南方地方の蒸し暑さが交じる。幸いなのは、江蘇の四通八達の豊かな水源があり、江蘇の奥底には、多くの森が残されている為、夏の蒸し暑さを消してくれている。

塩城大豊麋鹿国家級自然保護区:深い林で鹿との出会い

中国麋鹿は世界で初そして最大で、中国でも唯一の野生鹿園である。夏には長い草木が茂り、森に住む神秘的な麋鹿が、木陰の下を静かに歩いていく様は、まるでファンタジーの世界のよう。

この広大な土地には約2千種類の野生動植物が生存しており、麋鹿と丹頂鶴が仲良く共存しており、各種の希少な鳥や、珍しい動物が息づき、原始的で素朴な美しい自然景観を構成している。

泰州水上森林公園:林の中を泳ぐ舟

夏、泰州水上森林公園は最も美しい季節を迎える。 この公園は街から17キロの距離で、都会人に自然回帰を与えてくれる良い場所となっている。

盛夏の時節になると、フクロウ、野鴨、矢鴨、白鷺、コクチョウ、インコ、草オウム、オナガ等、6万羽もの鳥達がここへ戻ってくる。鳴き声は木々の間を飛び交い、都会離れて自然との一体感と親心感を与えてくれる。小さな木船に乗り進んでいくと、一本の碧水の流れがあり、その両側にはピンと真っ直ぐに伸びた参天水杉がある。新鮮な空気を大きく吸い込んで、舵を漕ぐ音だけ森林の静寂を破って、船は木々の間をゆっくりと進んでいく。

揚州茱萸湾:半島の涼しい時間

茱萸湾風景区は揚州市街区の東北郊外の湾頭鎮にあり、漢朝次代に邪気を払い福をもたらすという事で、茱萸の木が植樹された事でこの名前になったまた同時に揚州京杭大運河と古運河の交差場ともなっておる。茱萸は半島生態型動植物園となっており、生き生きとした植物と、放し飼いの動物が共存している。元気なカンガルー、野心的なライオン、食いしん坊の孔雀、傲慢なフラミンゴ・・・・まさに小型の動物世界となっている。

 

 

 

 

  広大な緑地に点在する各施設は、とても巧みに「緑海」の中で互いに引き立てあい、夏には紫薇の花が咲き、古東方庭園の中では鳩が餌を食べている。花海に夏風が吹き、心地良く悠然とした時間を味わえるだろう。