水郷興化、豊作の味

秋は実り多い季節で、「魚と米の里」と呼ばれてきた水郷の興化は、さらにどこもかしこも豊作である。脂ののった紅膏蟹(塩漬けしたミソ入り蟹)は多くの人を遠くから来てまた帰るのを忘れさせてしまい、垜田(掘り上げ田)独特の高品質の龍香芋は『舌の上で味わう中国』を感嘆させ、甘くジューシーな極上レンコンは世界数カ国に輸出されている…興化の秋の豊作を一緒に味わいましょう!

興化紅膏蟹/深秋美味珍味

中国でカニを食べる歴史は古く、西周時代までさかのぼることができる。昔から、蟹を食べるのは凝っている風流なことで、食べる時間もとても大事で、昔から中秋節に家族と一緒に蟹を食べるのは中国の伝統である。明の時代にはすでに蟹を食べる道具一式が作られていて、腰円錐、銅製の小型の置台、ピンセット、長柄斧など計8つの道具は「蟹八件」と呼ばれている。蟹をきれいで雅やかに食べて、食べ終わったらカニの殻を全部空っぽの蟹に戻すことができて、本当に絶妙な愉しみである。深秋の舌の上の珍味である紅膏蟹は、数多くの食通を引きつけて興化に赴いた。ただ、この絶品の味のため。

 

「魚と米の里」と呼ばれている興化は極めて豊富な水資源を持ち、天然で汚染のない良い水が極上の紅膏蟹を育てている。中秋節を過ぎると、十月の紅膏蟹はどれもこれも大きくて肥えている。蟹の殻をむいて、透明な脂膏が豊満で純正で、蟹味噌が赤くてつやつやしていて、厚くて丈夫で、蟹味噌から指を伝って蟹油が滴る。一口かじると、とろりとした白子は香りと食感が抜群、たっぷりとした塩味と旨みが口の中に広がり、白くて柔らかい蟹の肉が爽やかで甘く、喉から手が出るほどおいしく、味わえば味わうほど味が尽きない。蒸し以外にも、蟹粉獅子頭(蟹味噌、蟹肉の肉団子)、蟹黄包(蟹味噌小籠包)、蟹黄小馄饨(蟹味噌ワンタン)、酔蟹(蟹の酒漬け)など多くの食べ方があり、極致の川の珍味はしきりに人々を満足させる!

 

興化香芋/田の芋の香しい香り

興化の垜田は、形が島のようで、景色がたおやかで美しい。垜田は高低差があり、豊かな物産があり、垜田生態湿地の魅力を世界にアピールしている。水中から掘り出された土が浅水湖に積み上げられ、水に面して育った龍香芋は、恵まれた良質な環境の中で、黄金の秋には至るところで豊作になる。一万ムーの垜田は青々とした波が起伏し、家々に里芋の香りが香しい。

 

独特の水土のおかげで、白に紫の里芋はもちもちしてとろとろとしていて、食感は軟らかくて繊細で、しっとりとして甘く、優秀な品質のため、興化龍香芋は中国だけでなく、世界でも類を見ない。龍香芋は台所に入り、香芋紅焼肉(里芋と豚肉の角煮)にされており、皮付き三枚肉を切り分けて煮込み、肉の塩辛い香りがもちもちした里芋にしみつき、肉は香りがあって油っぽくなく、里芋は肉汁をたっぷり含み、そのおいしさがいつまでも忘れられない。芋頭蟹黄豆腐(里芋、蟹味噌と豆腐の煮込み)にされており、香りが漂う蟹味噌と蟹油が里芋に染み込み、とろりとした蟹味噌、柔らかい豆腐、もちもちした里芋、豊かな食感、絶品の味が食卓に出している料理を圧倒する!また、里芋の飲み物、マッシュ、お菓子、麺…龍香芋は、すでに興化の祝日に食卓に欠かせないグルメの一つとなっている。

 

興化レンコン/アメリカザリガニ複合養殖した甘さとジューシー

魚と米の里に由来する興化レンコンは、一日中アメリカザリガニと一緒に暮らしている。アメリカザリガニは池の中で腐ったレンコン、茎をえさにして、水質を浄化して、腐ったレンコンによる褐斑病の病原菌が伝染することをも防止した。アメリカザリガニの有機肥料があって、レンコンの口当たりがとりわけよく、一口かじると、密集した糸が何十メートルも切れずに引いてくる。レンコンとアメリカザリガニの複合養殖のおかげで、興化のレンコンは数年連続で中国の人々の支持を得た。

 

泥の中に深く埋もれているのに白くて染まっていなく、汚れを洗い落として真っ白で傷がなく、十月に水から出てレンコンとなり、新鮮で香しくて脆くて柔らかく、一口かむと、甘い汁がたっぷりと口にあふれて、口の中で唾液が出る。品質が極めて優れるレンコンは中国各地に出荷され、日本、アメリカ、韓国などにも輸出されている。上質な口当たりも興化のレンコンに多くの好評を受けさせた。