南京のロマン溢れる季節のなかで無限に迸る楽しみに出会おう

春、それはサイクリングのベストシーズンだ。緑あふれる山林の間で新鮮な空気を吸うと、木漏れ日が作るまだらな影のなかで押し寄せてくる爽快感がたまらない。さあ、このサイクリングルート攻略を手に自転車と一緒に外に出て自然に親しもう。風に吹かれて景色を眺めながら、せっかくの良い時期を大切に過ごそう。
01 玄武湖サイクルライン
サイクリングルート:玄武門付近昆侖路→台城路→西家大塘→鶏鳴寺路→北京東路→龍蟠路→太平門→白馬公園
自転車好きの間では玄武湖周回ルートはおなじみのはずだ。自転車に乗りながら、美しく共存する自然と街並み、煙のようにゆらゆら揺らめく柳の木々を一望できる、そんなサイクリングルートだ。


玄武湖サイクリングルートは徒歩ルートを加えた全16キロ、うちサイクリング区間は約6キロで、自転車に乗りながら途中で玄武門城壁に登ったり「明城探幽」「古閲武台」などのスポットを参観することが可能だ。


02 紫金山サイクルライン
サイクリングルート:白馬公園→琵琶湖→明孝陵→中山陵→霊谷寺→環陵路
紫金山は標高400メートルあまりではあるが、南京の人々の四季の楽しみを担う山だ。ここを走るルートは全長34キロ、白馬公園を起点として、主に環紫金山緑道に沿って琵琶湖、明孝陵、中山陵、霊谷寺の各スポットを巡り環陵路に戻るルートとなっている。


自転車でこんな美景と微風を走り抜けると、瞬きすら惜しく感じてしまうほどだ。


03 江心洲環島サイクルライン
サイクリングルート:環島東道→旗杆渡口→紅衛客渡口→江心洲灯塔→主航道江堤→江江堤路→青奥森林公園
江心洲江堤路は長江に浮かぶ中洲を一周する道で、全長は24キロ、サイクリングに特に向いている。環島東路を出発し、花の香りが漂う暖かく柔らかな長江の風に吹かれながら一路前進すると、目の前に突然現れるのはネットで人気の灯台だ。赤と白の縞模様の灯台と青空は最高の組み合わせで、何気なくシャッターを押しただけで文芸感たっぷりの一枚のできあがりだ。


サイクリングの終点――青奥森林公園はぶらぶらしながらじっくり味わってみる価値ありだ。自転車を路肩に止めたあと園内の遊歩道に沿ってゆっくり歩いてみると、緑の大海原に身を置いているかのような気分になることだろう。ここでは濃淡まちまちな緑が交わっては溶け合い、春の油絵が力強く描かれている。その美しさは思わずうっとりしてしまうほどだ。


05 河西サイクルライン
サイクリングルート:万景園→緑博園→国際青年文化公園→魚嘴湿地公園
幅が広く平坦な河西の道路は自転車で走ると非常に快適だ。ここに走りに来るのは若者が比較的多く、至るところで青春の影を目にすることができる。万景園を出発して滨河大道に沿って走り、途中で緑博園、国際青年文化公園を経由、魚嘴湿地公園をゴールとするルートだ。


このルートは道中走りながら、南京の新たなランドマークである南京眼、河西魚嘴公園、青奥村を眺め、現代都市の風貌と活力を感じることが可能だ。