2020-06-01
毎年春節には、1700年あまりの歴史を持つ「秦淮灯会」が南京でもれなく催されます。色とりどりの提灯を見たり、切り紙や中国の伝統的な飴細工である糖画、伝統的な影絵芝居の一種皮影戯(ピーインシー)を体験したりすることで、秦淮川の夜ではさまざまな無形文化遺産の饗宴が楽しめます。
2020年の春節までに、南京秦淮灯会は既に34回催されてきました。春節期間中に南京へ来たならば、是非地元の人々と一緒に夫子廟の秦淮河の灯会へ参加してみましょう。この時の夫子廟は人はいっぱいで、前に進むのにも苦労するほどですが、地元の人々や各地からくる観光客は、手足を冷たさにも負けず、夜幕を待ち画舫に乗り、秦淮河の両岸の灯火がゆっくりと消えていく優雅なひと時を体験します。
最近ではこのお祭りも現代化され、灯籠職人が毎年、干支灯や音声灯など新しい要素を取り込んでいます。また、その他の夫子廟周辺にある人気スポットでも、大規模な灯籠飾り付けが行われ、大報恩寺や南京伝統民家が集まる老東門も灯籠スポットとして人気が高いです。
春節のお祝いとして生まれた秦淮灯彩は、現在では無形文化遺産となり、南京人の最も大事な幼少の暖かい記憶を保存し続け、人々に新年の始まりを教えてくれます。