千年続く文化の都、代表的な都市ーー南京歴史文化名城四十周年展に行こう

2023-02-01

中国の有名な「四大古都」と「歴史文化名城」の一つとして、南京には人類の居住の歴史が約50万年、都市として建設された歴史が約2500年あり、中国をはじめ世界の都市成長の歴史においても独特で重要な位置にある。

名実ともにふさわしい——歴史文化名城と南京

南京は1982年に国務院が発表した中国初の「国家歴史文化名城」の一つである。地理的に見ると、南京は古くから南北、東西の文明が融合した場所にあり、豊かな長江デルタと江淮平原の接点にある。歴史上では、国の都と指定された期間は計450年あまりあり、南京の歴史上最も輝かしい時期でもある。

計画のリード――四回にわたり策定された名城の保護計画

1982年以来、南京市政府は歴史文化名城保護計画を計4度実践し、南京市を全面的にカバーして、特色が際立った名城保護の枠組みと保護制度を構築した。また、1980年代の全面調査では、500カ所以上の文化財保護対象と管理対象、そして1000件以上の散在した文化財を発掘した。その中の代表的な遺跡に南京市浦口区営盤山古文化遺跡などがある。

△営盤山古文化遺跡の出土遺物

その後、南京市は地上及び地下などの各種文物保護活動を幅広く展開し、博物館と標識体系を構築して、歴史文化遺産を多方面に展示した。

△大行宮六朝建康城の考古発掘現場

△大報恩寺遺跡の出土遺物

守正革新——第18回全国代表大会以来の名城保護 

近年、 南京市は古都構造の保護と歴史文化の面影の伝承活動をさらに重視し、歴史文化資源の保護、優れた伝統文化の伝承、より特色、活力、そして温かみのある国家歴史文化名城の建設を加速した。これにより南京歴史文化名城の世界的影響力の向上を促進し続けている。

今回の展覧会に出展された重要文化財200点あまりには、「中国磁器三絶の一つ」と讃えられている元朝の青花磁器「蕭何月下に韓信図を追うの梅瓶」、中国釉下彩(ゆうかさい)工芸の誕生を約500年前倒しした三国・呉青磁釉下彩羽人縞模様盤口壺の他に、新石器時代の陶製人面像もあり、この出展品はこれまで南京で発見された最古の人面塑像である。