「運河十景」から蘇州を見る(一)

蘇州の庭園は世界的に有名だが、実は、蘇州が「運河の都市」とも呼ばれる。2014年、中国の大運河は世界文化遺産リストに登録された。大運河文化エリア建設の重要な都市として、蘇州市は大運河のユニークな町文化と歴史を示して、「昔の町」というコンセプトで文化遺産の登録を申請する唯一の運河都市である。蘇州市を流れる京杭大運河の一部は、相城区、高新区、姑蘇区、呉中区、呉江区という5つの地区を流れる。途中で、蘇州市のユニークな「運河十景」が形成された。これらの「10つの風景」を1つずつ説明し、「運河の都市」としての蘇州について紹介したいと思う。

一、呉門望亭:大運河の千年歴史を見守る町

望亭は、京杭大運河が蘇州に入った後最初に通過した町である。中国の昔の有名な詩人である白居易が書いた詩の中で、「光が村と街を通り抜け、歌が駅站に上がる」という詩から、古代の望亭の繁栄が分かった。何千年もの長い歴史の中で、望亭という町には米文化、良渚文化、崧沢文化、古代のポスト文化の痕跡が残されてきた。

 

二、滸墅関:百姓の生活を守る生きている埠頭

「江南の要塞」、「呉中の生きている埠頭」と呼ばれる滸墅関は大運河のかけで繁栄になった町である。1429年、滸墅関は関税を受け取る施設になり、1450年中国の七大関税施設の一つになった。

 

三、楓橋夜泊:寒山の唐風詩韻を表現する歌

楓橋は詩から生まれ、川で繁栄になった。中国の唐の時代、有名な詩人である張継はある日の夜に、楓橋の近くに泊まって、『楓橋夜泊』という傑作を残した。何千年もの間、「江楓漁火」の景色を探すため楓橋に来た学者はたくさんいる。景勝地の中で、楓橋古鎮、寒山古寺、古運河、楓橋、鉄嶺関という五つの景色は国内外でよく知られている。

 

四、平江古巷:呉門の優雅に満ちた古い巷の証

「昔の蘇州の縮図」と呼ばれる平江古巷は蘇州市での最も典型的で完全的な町の歴史文化の保護エリアである。平江古巷には20本以上の巷、13個の古代の橋、有名人の旧邸宅という多くの中国の民間建築の宝物がある。その中で、「沈宅」、「全晋会館」は、中国の無形文化遺産である評弾、昆曲の源を発する場所である。