興化「1号水路」、玉の帯のように

水、夏の清涼感をもたらしてくれるもの。水が付き添う水上の旅はかんかん夏で休日を過ごす理想的な選択肢となる。水郷の興化、色んな湖が繋がっており、水域面積が広く、超美しい水上旅行のルートを持っている――興化「1号水路」。水路に沿って進むと、青々とした波が広がり、絶景が続き、心がゆったりとしてよい気持ちになる。

 

興化、江蘇省泰州市に位置し、里下河の奥地にある美しい魚と米の故郷である。水に依託して発展してきた興化は、今も水路の交通手段が残されている。「1号水路」は夏の興化の観光に最適な観光ルートであり、水路全体が16キロ蛇行し、玉の帯のように李中水上森林、平旺湖千垛菜花景勝地、烏巾蕩景勝地の3つの異なった生態水域を繋いでいる。

 

烏巾蕩湿地公園/天然湿地の野趣

興化「1号水路」はそれぞれ烏巾蕩、平旺湖千垛菜花景勝地、李中水上森林の三大景勝地で3基の水岸埠頭を設けており、烏巾蕩は水路の出発点である。この水域に入ると、ガマの葉が青々としており、葦が揺れており、鳥が空で高く飛んでおり、目の前に野趣ばかりである。ここはかつて岳飛が金兵に抵抗した古戦場であり、『水滸伝』の水泊梁山の原型でもあると言われている。

夏のそよ風が顔を撫でており、遊覧船に乗ってゆっくり進むと、水上の「深い路地」を通り抜けるようで、葦の生えた湖の中の水網はまるで迷宮のようである。途中で一面となった蓮の池に出会え、爽やかな風が蓮の葉を吹き上げ、魚が浅い湖の中で泳いでいるのを眺める。川岸の両側には、作物や緑の木々、村などの景色が絶えず変化していき、また、鵜が魚を捕る里中河の風景を楽しむことができる。

水が揺れ動く青い波の上で、船がついに浜辺の竹の海に着いた。一面に広がった生い茂った竹の林が深い緑の風景を見せ、竹の葉が風に吹かれて、ざわざわと音を立てる。板橋の「道情」を聞いて、思わず鄭板橋の「一本の枝も一枚の葉も、いつも人の気持ちにつながる」という句を思い出せられる。

平旺湖千菜花景勝地/田舎の田園風貌

船が下官河から平旺湖区域まで行くと、目の前がぽっと明るくなる。遠くへ眺めてみると、きちんとした家屋、一面に広がった作物、高く伸びた農耕用の風車、姿の異なった垛田で、美しい田舎の田園絵巻を綴っている。夏の垛田には黄金色の菜の花がないが、各種の果物や野菜の色とりどりが増えた。

緑の水が曲がりくねって東羅を囲み、「1号水路」に乗って桃源仙境のような東羅村にも到着できる。青い煉瓦で築いた村に入って、村史博物館、村民大礼堂を見学し、緑の柳の木と赤い花に飾られた夏の村は格別に静かでのんびりしている。また、田舎の息吹が濃厚な村民食堂に行って、特色のある農家料理を味わうこともできる。

沿線の多くの観光スポットには天下糧倉などの仮の埠頭が設けられている。岸に上がって少し休憩して、田舎のお茶を一杯飲んだり、古い評書を聞いたりして、興化人に水郷の過去の物語を聞かせてもらう。

李中水上森林/林渓生態水廊

「1号水路」の奥まで行くと、自然秘境の李中水上森林景勝地にたどり着いた。950ムー以上の約10万本の池杉の木は水の中にそびえ立っており、まっすぐに伸びていき、心のゆくまで深呼吸できる天然酸素バーになる。「杉の林の水廊、渓流と花の岸」という人を引き寄せる風貌をもたらした。

夏の水上森林は青々としており、草と木々のすがすがしい香りがしており、実に理想的な避暑地である。竹のいかだに乗って漂流して、目を閉じて、鳥の鳴き声を聞いて、新鮮な酸素を呼吸して、自分を天地と万物の間に溶け込ませる。林の間に零れ落ちた斑になっている光と影を眺め、魚が水の中を泳いでいるように、水杉の映った影と互いに引き立て合って趣がある。

林の深いところに入り、木桟道をゆっくりと通して、ぐるぐる回ってきた水煙にやさしく軽く顔を撫でられ、「オズの魔法使い」のようなぼんやりとした幻の境地を抱き込む。森林の木屋で涼を取り、緑茶を一杯淹れたり、すっきりとした炭酸泉を浴びたりして、心身ともに清涼感とリラックスを獲得できる。

爽やかで癒しの夏はどこにあるでしょう?興化へ「1号水路」の独特な魅力を感じましょう!興化「1号水路」は、水郷のたおやかな夏の風情をたっぷりと表している。観光コースは約70分かかる。現在建設された景勝地以外に、「1号水路」の沿線ではまた十里蓮塘、木塔晴霞、東皋雨霁どの「昭陽新十二景」を築き上げている。将来、興化の水上旅行はもっと見どころが増えていく。