それぞれの都市が持つ独特の味は、時の流れの中に多種多様な素晴らしさを秘めている。嗅いだとたん、思いがどこまでも続くような感じがする。淮安の冬を味で例えると、どんな味だろう？淮安で「味」を探しながら、地元の人たちの冬の思い出を体験してみよう。
花の香
寒さが厳しく、師走の時、蠟梅の花が咲き始め、花がまばらだが、気骨があり、半開きが一番上品。淮安を訪ねた以上、淡い香りのする花のイベントを見逃すわけにはいかない。周恩来旧居、清晏園などでお花見をすると、小さな黄色い花が枝を飾り、散策すると花の香りが鼻につく。浅い黄色の蠟梅の花は、つぼみを脹らませて咲こうとするのもあれば、可愛くて奥ゆかしいのもある。この淡い黄色は、寒い冬の日に暖かみを加えてくれる。
おいしい味
冬には温かい牛肉や羊肉のスープを一杯いただくと、体がすぐにポカポカ温まってくる。淮安の町は牛肉と羊肉の生産が豊富で、そのスープの新鮮さと肉の柔らかさは、数え切れないほどの食通を納得させた。柔らかく細かく刻まれた牛肉と羊肉から微かなネギの香りがする。濃厚で美味しいスープにカリッと美味しい麺餅（小麦粉で作った餅）やサクサクと弾力のある麺餅と合わせて食べるだけで、一日中楽しく過ごせる。
酒の香
寒い冬はお酒が欠かせない。淮安の高溝醸酒は歴史が古く、西漢の時代に始まり、明・清の時代に隆盛を極め、源が遠ければ流れも長くなる。現在、「今世縁国縁酒」はその奥ゆかしさとまろやかさで広く知られている。温めた今世縁酒は、鼻に抜ける絹のような香りがして人をうっとりさせる。少し飲んで口の中でひと回りさせると、今世縁の柔らかさと濃厚な味わいを全方位的に感じられる。
春節の雰囲気
新春の佳節にあたり、銅鑼や太鼓の音が轟き、滅多に見えない賑やかさである。旧暦の新年を祝う喜びにあふれた雰囲気で、素晴らしい民俗活動が市民や観光客に旧正月の習俗の喜びと安らぎを感じさせる。龍が飛び跳ねて空で舞う姿、上下に逆巻く龍の頭、左右にくねらせた体、春節の民俗文化の長い巻物を形成し、拍手、笑い声、歓声が長い間、耳の中に響いていた。
日常生活の雰囲気
淮安の日常生活の雰囲気を味わい、ここの居心地の良い生活を体験したいなら、河下古鎮へ散策しよう。青石畳の小道、明朝末期から清朝初期の面影を残す古典的な楼閣、本場の淮安弁を話す店舗のオーナーなど、町には生活感があふれている。古鎮の石畳の道を散策し、古い路地にくぐり抜けて美食を探し、ベンチに寄り添って沈む夕陽のきらめきを眺める。
