溧陽、お茶の香りに包まれた清涼感あふれる秘境

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溧陽は、蘇州、安徽、浙江が交わる場所に位置し、「三山一水六田(三分が山、一分が水、六分が畑」の地理的優位性を有している。長い歴史の中で輝かしい文明が育まれ、美しい山河に万物と生霊が生まれた。青い山と澄んだ水、歩きながら景色が流れていき、観光やレジャーに最適な場所である。

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茶畑を散策して白茶の気品を味わい、南山竹海に入って林を渡る風を浴び、天目湖水世界で水遊びを楽しみ、ホタル夜景公園で山の妖精に出会う。遊び疲れたら、清々しい風と月明かりの中で茶室を見つけ、「(夜闌枕星眠、傍山入夢中。(夜は星を枕に眠り、山の傍らで夢を見る。)」という田園な趣を覚える。溧陽という喧騒から離れた、深呼吸できる小さな街で、ゆったりとした山水の趣にひたすら浸ってみよう。

お茶の世界、高雅な趣

天目山湖畔産の溧陽白茶は緑茶の一種であり、鳳凰の羽のような細長い茶葉が、玉石のような色をしている。淹れた後の香りは高く、持続性があり、まろやかで甘く、茶湯は明るい黄色。また、よく飲むと、血糖値の上昇が緩やかになり、熱やのぼせを下げる効能がある。一杯いただくだけで、体も心もスッキリ。

日本の静岡県で開催された世界緑茶品評会(コンテスト)では、「天目雲露」の白茶が2年連続で金賞を受賞し、そのお茶を育てる初心と製茶の工夫が国際的な専門家に認められ、溧陽白茶は海外に進出し、中国茶は世界的に有名になった。

溧陽に滞在すれば、よりリラックスした生活を楽しむことができる。静かな山林には、お茶の国の特色と地域の風情を生かした山野の民宿が数百軒隠れており、お茶の香りが漂う家は、自然の中のもう一つの我が家のようである。ここでは、世間の喧騒から離れ、長閑な生活におのずと溶け込む。竹林で日の出を眺め、茶畑で夕暮れを楽しみ、香り高いお茶を飲んで悩みを忘れ、「采菊東籬下、悠然見南山。(菊を東籬の下に採り、悠然として南山を見る。)」という悠々自適な生活を送り、山水の秘境での日常生活の楽しみを感じる。

竹の海の楽しみ

 

南山竹海は中国の国家5A級風景区であり、見渡す限り3.5万ムーの緑の竹の海が広がっている。その中にシルクのような静湖が静かに横たわっており、竹の海と互いに照り映えている。ここのマイナスイオン量が都会の15倍、森林の植生被覆率も95%に達し、「純天然酸素バー」と呼ばれている。

1万ムーの竹林を歩くと、空気がしっとりとしていて、体中に涼しさが伝わってくる。鳥の鳴き声が響き渡り、都会の喧騒から離れた静寂と美しさがある。ここでは、地下軌道車で森の奥深くまで行き、竹の海を飛ぶように通り抜ける快感を味わったり、ロープウェイで竹の先端を経過して呉越第一峰で「一覧衆山小(一覽して衆山を小とすべし)」の雄大な景色を楽しんだりすることができる。南山歴史文化区で本格的な郷土民俗芸能を鑑賞、竹文化園で竹の文化風韻を閲覧、寿星広場で養生の知識を獲得して長寿の文化を悟り、古鶏鳴村で江蘇州、浙江、安徽の住民の素朴な生活シーンを体験できる。

「極楽南山、幻の竹海」。ここは緑の山と水に秘めている詩の趣と魅力を極限まで生かし、江南の奥地にある柔らかい秘境である。

戸外の野趣

炎天下では涼しい水の中で遊ぶより楽しいことはないだろう。溧陽は海沿いではないが、同じような楽しさと涼しさがある。天目湖水世界は天目湖山水園観光区に位置し、山を背にして水に臨み、天目湖の純粋な弱アルカリ性の水を水源とした、密度の高い植生に覆われた天然なウォーターパークである。ここには、通常の水上娯楽項目のほか、水の世界の「ボールパイソンスライド」、「スーパータイフーン」、「スピードスライド」、「フリーフォール」の4つのテーマがある。それぞれに特徴があり、クールでスリル満点な体験となること間違いなし!夏の涼しさを徹底しよう!

日中は水の世界で水を楽しむ。夜には夜景公園でホタルを見ることができる。美岕・蛍火虫夜公園は、野生のホタル観賞、ホタルの養殖、ホタルに関する科学知識の普及と教育が一体となったテーマパークである。園区は約100ムーで、野生ホタルのパノラマ展望台、ホタルをテーマにした科学知識普及園、ツリーハウス、工房、火虫科学ステーションなどのエリアからなっている。毎年6月から9月にかけて、何万匹もの野生ホタルがここに集まり、山々を照らす星のようで、まるで宮崎駿の漫画に入ったようである。