戯曲百劇博物館は国内初、中国の348劇種を集めた、戯曲をテーマとする博物館だ。館内にはそれぞれ展示ロビー、公共教育エリア、文化クリエイティブエリアが設けられ、戯曲をテーマとした収蔵、展示、教育研究、演芸などを融合した機能によって、中国戯曲の発展過程とそれぞれの劇種の特徴を全面展示している。
戯曲百劇博物館には四大常設展示ホールが設けられ、中国の奥深い戯曲文化を全方位多次元的に展示している。通史ホールでは、中国戯曲の発展史における各時期の重要な出来事を脈絡として、中国戯曲の芸術的魅力と時代の姿を全面展示している。
専題ホールでは、戯曲百劇博物館開館にあたって特別テーマ展「中国劇種大観」が開催されており、戯曲百劇（昆山）盛典の豊富な成果を利用して、全国348の劇種の全貌を展示している。
探索体験ホールでは、戯曲役者への感情移入感を通じて、展示内容から戯曲文化を学ぶ。体感から音楽、視覚、没入感まで、それぞれ違った次元を通じて、さまざまな官能を使った興味深いインタラクティブ体験が可能だ。
言及すべきは、数ある戯曲劇種の特色ある実物と一緒に現れる百花書局のカラフルな空間だ。いたるところで目にする戯曲の臉譜（隈取）、逸品ぞろいの文化クリエイティヴ産品、中国と西洋とが混ざり合った定番のレコード、ユニークな造形の没入式舞台などなど……ここでは光と影が入り乱れるなか、古典の味わいと現代美学が溶け合い、自然と人文が重なり合った景観が表現されている。
