周恩来総理の故郷、淮安。この地は歴史上、揚州、蘇州、杭州と並んで運河沿いの「四大都市」と呼ばれてきました。昔の淮安は「因運而興、因運而盛」、つまり運河で興り、運河で栄えた街だったため、「中国運河の都」として有名でした。淮安は江蘇省中央の北部、江淮平原の東に位置し、江淮流域の古文化発祥地の一つです。優秀な人材と優れた地理的条件に恵まれ、文化的景観が数え切れないほど多く存在しています。文通塔、鎮淮樓、韓信旧居、呉承恩旧居、関天培祠、周恩来旧居などがその例です。その他にも、「江蘇九寨溝」と称される鉄山寺自然保護区や、盱眙第一山、金湖万畝荷花蕩など、素晴らしい自然景観は数えきることができません。

淮安は淮揚料理の重要な一発祥地でもあります。淮揚料理をご存知でしょうか。中国政府が国賓を迎える際に出される料理の基本的な料理系統である淮揚料理は、料理人がまるで詩を創作し絵を描くようにその細部までこだわり抜いた奥深いもので、そこに中国の伝統文化の本質を見ることができます。なかでも、タウナギを生姜やニンニクなどで香り豊かに料理した軟兜長魚や、美しく輝くムキエビをエンドウ豆とともにさっと炒め餡を絡ませた翡翠蝦仁、かぶりつけば口の中に肉汁溢れ出す文樓湯包などの独特な料理は、淮安の性格と魅力をお見せすることでしょう。