冬に食べたい定番の料理といったら、羊肉料理は欠かせない。おしい羊肉のスープを一杯いただくと、体も心も温まる。宿遷泗陽においては、新袁羊肉がその独特な風味で愛され、地元の「地理表示製品（地理標志産品）」に指定されている。新袁羊肉は、200年以上の歴史があり、伝説によると、乾隆帝が江南に下り、昼食の際に、地元の官吏が有名な料理人に色も味もいい地元の山羊肉料理を調理させ、献上したそうである。試食した乾隆帝は大いに喜び、「此乃人間美食、仁和羊肉甲天下也。（これはうまい、仁和羊肉は天下第一だ 。）」と褒め称えたという。それ以来、新袁羊肉は貢物として宮廷に献上され、天下に名を上げたものとなった。
新袁羊肉は、バラのように色鮮やかで、柔らかい歯ごたえがあり、風味がよくて臭みがなく、脂身なのに脂っこくない。「全羊宴」（全部羊肉を使った料理の宴席）には、羊の脳髄、羊のもつ、羊のパイコツ、羊肉、羊レバーなど約数十種類の料理がある。羊1頭丸ごと食べつくし、舌を肥やそう！
写真提供：暢遊宿遷
