南通市風箏博物館

風箏(凧)は元々情報を伝える道具で、竹の骨組みしかない構造だった。隋、唐の時代から凧の骨組みに紙を貼り付けるようになり、「紙鳶」と呼ばれていた。都市の文化・経済の発展とともに民間の手工業は発展を遂げ、凧も庶民の生活に登場するようになった。なお、文人墨客も凧を愛し、良く作品の創作に用いている。

十三世紀に、凧はマルコ・ポーロにより中国から欧州に持ち込まれたという説があるが、また、十七世紀に中国から日本、韓国を経由して、欧州に伝わったという説もある。今になって、どの説も検証や調査する術もないものの、南通市風箏博物館の「厚くて重い凧文化」、「凧によってもたらされた大きな貢献」、「素晴らしい凧の世界」、「独特な南通板鷂」の四つの展示ホールで、凧の過去と現在を知ったり、「空の交響曲」と称されている南通板鷂の美しい姿を楽しんだりすることができる。また、旅の最後に、凧の制作に参加し、自分の発想で、自分の手で竹と紙を組み合わせ、オリジナルな凧を作るのもお勧めだ。

その凧を家に持ち帰り、晴れたいい日に空に揚げ、自由への憧れとともに、夢を追いかけ、風ともっと高く、もっと遠くへ飛ばそう。