運河五号創意街区

古運河の畔にある古い工場は、常州市の文化の「新港」と言われている運河五号創意街区に生まれ変わった。昔の常州市は運河によって発展し、各地からやってくる船を受け入れ、民族工商産業を育てていた。そのお陰で、運河の両岸には優秀な民族工業の企業が次々と建てられた。今でも1930年代から1980年代までの古い工場は運河の畔に残されている。これらの工場は改築されることによって整備され、個性のある文化創意産業街区「運河五号」に変身した。

昼、街区にある文化館、五号劇場、大運河記録館、恒源暢書房、歴史陳列館などの場所に行ってみて、古運河の重みのある歴史に触れるのもいいだろう。夜、自転車を漕ぎながら、涼しい夜風に身を包まれ、灯火に明るく灯された古民家のある路地に入り込むと、運河五号の夜景は庶民の暮らしの雰囲気を帯びながら突然目の前に現れる。夜の街区は青空市場になっており、人形飴、煎茶、点心、花灯、骨董品、手創り文芸品などが売られており、市場に入ると、まるで古代の街路を歩いている気分になる。文化的な設計や色とりどりの飲み物、灯火、花の飾りなど都市ならではの爽やかな景色は色の剥がれる古い建築物を背景にしても、まったく違和感が感じないのも不思議である。古い建物にモダンな売店、賑やかの人混み、百年以上も続いている生活感はすでにこの都市の深い所まで根を下ろしている。