石塘三十七号民宿

石塘村はわずか37の民家があるだけの小さな村で、四面を山に囲まれ、そばを川が流れている。石塘三十七号は村の一番奥にある民家で、デザイナー徐岩氏の家である。海外留学から帰国した彼は、自分の生まれ育った故郷に戻り、古民家をアレンジして、今の石塘三十七号という民宿を経営し始めた。

この民宿は「石塘」と名付けられ、石が大量に運用されている。庭には、砂を水にイメージし、石で池を囲み、深みのある年代感を醸し出している。ここには10ムーにも達する大きな屋外空間が設けられているため、ここにいると、心身ともに解放され、朗らかになれる。また、露天プールや日本式の星空露天風呂、コンテナバー、屋外芝生などの設計は石塘の民宿の中で独特な雰囲気を醸し出している。民宿にはわずか10部屋の客室しかないが、それぞれ異なる暮らしの美学を取り入れられている。その外にも沈下式書籍バー、音楽や映画鑑賞バー、ゲーム機、カラオケなどの施設が揃い、宿泊客はとても楽しむことができる。民宿を経営するオーナー夫婦は宿泊客に現地風情を体験してもらうためによくたけのこ掘り、ラズベリー狩り、栗狩りなどの山の趣を紹介したり、「大渓ダム」に連れて行ってくれたりする。