愚園

「金陵獅子林」愚園。この地の歴史は悠久で、その文化は豊かで深い。ここは清代末の名園の一つであり、十里秦淮西端の著名な屋敷である。主人の姓が胡であるため、庶民の間では「胡家の庭園」と呼ばれてきた。

愚園には徽派建築による高所からの眺めが設けられており、蘇州式庭園の婉曲で含みある技巧も見られる。南京のなくてはならない優れた庭園の一つであるこの庭園の東屋や楼閣、築山・庭石、池や植え込みは、とても品があり、優れていて、歴史があって、素朴かつ自然で、まさに「都市の山林」である。

各種の花や木々のほかにも、コクチョウ、マガモ、バンなど、愚園にはたくさんの動物たちがいる。南京の私家庭園のなかで最大の湖を持つ愚園は水生動物たちの天国なのである、

上等なお茶を急須いっぱいに淹れ、高所から愚園園内全体を見下ろしてみれば、とてもいい気分になること間違いなしだ。これこそがゆったりと流れる午後のひと時なのである。さあ、カメラ片手に愚園を訪れ、美しい時間を記録しよう。