漣水鶏糕

「漣水には3つの宝がある。曲酒、梱蹄、それに鶏糕だ」。鶏糕はまたの名を「素鶏」とも言う。かつて江南下りをして漣水を通りがかった乾隆帝は、この白くてふっくらさくっとした「素鶏」をしきりに褒めたたえ、漣水の鶏糕は有名になった。漣水鶏糕は黄と白が互い違いになっていて、食べるとぷりぷりとして噛み応えがある。味わいがよく、繊細にして飽きず、柔らかいが溶けることなく、その美味しさは口の中で長く続く。食べ方も各種様々で、主菜にしてもいいし添え物にしてもいい。冷菜の和え物に使ってもいいし、羹にしてもいい。ひとつの形や形式にこだわらない食材なのだ。