当地のタチウオを美味しくいただく“三絲清蒸本港帯魚”

 もし東台で現地のいちばん代表的な海鮮を味わってみたいなら、地元産のタチウオである本港帯魚は間違いなく優先リストの上位に来ることだろう。タチウオの食べ方はさまざまだが、タチウオ本来の味わいや美味しさをそのまま味わうなら“清蒸”がいちばんだ。一メートル近い皿に盛られ、細切りの三色の薬味をまとったタチウオは、視覚と味覚二重のインパクトだ。みずみずしい身を味わうと、さわやかなネギの働きもあって、春のすがすがしさが口の中に留まり、舌先から胃までしっかりと癒されていくのがはっきりと感じられる。