退思園

退思園は清の光緒時代(1885年)、安徽兵備道だった任蘭生が故郷に帰ったあと作った私家庭園である。池を中心に、多くの建築がまるで水に浮いているかのように作られているこの庭園は、陳从周氏から「中国唯一の貼水園」と称えられている。庭園全体の構造はまとまりよく自然で、味わい深く品がある。また、新たなアイディアが提起されている園内は妙趣に満ちている。プロローグがあり、転調があり、クライマックスがあり、そしてエピローグがあるこの庭園は、最初から最後まで密接かつ徹底してつながっている。退思園はまさに自然美と建築美が天然をしのぐ技で一体となった完璧な楽章であり、2001年には江南の水郷の古鎮として唯一世界文化遺産に選ばれている。

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