草が生え、鶯が飛ぶ。一年の美しさは春の日に芽生える。日々都市の高層ビルで励むのもいいが、時には江南に足を運び、他とは一味違う村を見つけ、自然を鑑賞したり、果物を採ったり、お茶を飲んだりして、田園の悠然とした雰囲気を楽しみながら、田舎ならではの生き生きとした春を探してみよう。
旺山村
蘇州市古城エリアの南西部に位置し、天然の山林に囲まれている旺山村は、田園生活、エコロジカルな農業（生態系農業）、伝統的な村、文化・観光体験が一体化した、蘇州の特色を持つ田舎観光リゾートの名所である。
春の日、旺山村は緑に囲まれ、鳥の鳴き声と花の香りがする。深く息を吸うと江南の暖かい息吹を感じられる。九龍潭を歩くと、春めいた景色の中、泉のせせらぎが耳に入る。西施塘を散策すると、緑の竹に覆われた西橋やそびえ立つ亭閣が見える。また千年の歴史を持つ古寺-宝華寺では、寺院の静かな雰囲気を感じながら身と心を静めたり、靉靆嶺では山泉の水で淹れたお茶を味わい、茶摘みを楽しんだりすることができる。遊び疲れたら、銭家塢で少し休憩するのもいいだろう。本場の郷土料理はいい香りがして、涎が垂れるほどの美味しさだ。
写真提供：蘇州市文広局公式アカウント、江蘇微旅行
樹山村
樹山生態村は蘇州市虎丘区に位置し、三面は山で囲まれ、もう一面は水に臨む。緑の木がいっぱいで、人文景勝地、生態系農村、レジャー・リゾート、健康と養生を一体化した生態系観光村である。
写真提供：美麗郷村調査研究団
4月、樹山は活気に満ちている。ここでは千ムーの梨の花が咲き誇り、白い花々が枝を映える。遠くから見ると、まるで軽い雪の花のようにかわいらしい。山林には観賞・薬用樹木が多く、野生動物やシラサギ、ガビチョウなどの鳥類も生息している。4700ムー余りの山地には樹山の「翠冠」梨、茶の木、竹などの花、果物、野菜が栽培され、至る所に田舎らしい趣が満ちている。
写真提供：蘇州高新区発布
農家の庭が照り映え、小川と湖が交錯し、炊事の煙がゆらゆらと立ちこめ、鶏と犬の鳴き声が聞こえる。ここは喧騒から離れており、ゆっくりとしたリズムを刻みながら、世界と争わず、静かな場所である。
香村
周荘古鎮の奥には、田舎の田園、小橋と水、東屋、水廊があり、「水村山郭酒旗の風」という静かな画面が随所に見られる所がある。その名は香村。
名前通り、香村は至る所に香りがする。毎年、春になると花々が咲き乱れ、良い香りが溢れる。菜の花は波瀾万丈な花の波を作り、桃の花は春を赤く染め、チューリップも春風の中、ゆらゆらと揺れている……一面の花の海が春風に包まれ、香村の日差しの中で揺れ動く。
この場所では、充実した自由な田舎生活を楽しめる。村内の禾風里レストランでは良い香りの郷土料理を思う存分に味わえる。川に面する「年代ショー」は一戸建ての民宿であり、庭には一世代の記憶が流れ、まさに都市部の人たちが憧れる桃源郷である。また、香村書斎に行ってお茶を飲んだり、野原を走り回ったり、村のおばさんと野菜や果物を採ったりすることもできる……生気が溢れる原野香村は、のんびりさと自由を与え、心を落ち着かせてくれる所である。
