秋の江蘇省キンモクセイ図鑑

香りへの好みは、人それぞれである。しかしこの世で米一粒くらいの小さな花は、みんなから好かれ、多くの人に愛される存在となっている。それは、大きさわずか4ミリで、香りはなんと5キロ先まで届けることができると言われるキンモクセイの花である。「天下第一の香り、花の中で一流」と讃えられているキンモクセイは、この時期が見頃である。さあ、この江蘇省のキンモクセイのスポット図鑑を受け取って、キンモクセイを楽しむ旅を始めよう!

 

徐州、金龍湖景勝地

金龍湖景勝地は徐州の東区に位置し、そこに生えるキンモクセイは景勝地の「金の看板」である。中秋節を過ぎた頃、キンモクセイの花は咲き始め、湖のそばに広がる。この時期、湖畔を散策すると、湖の景色も見れるし、心にしみるキンモクセイの香りも楽しめる。

揚洲、痩西湖景勝地

痩西湖の「桂花庁」、「白塔」、「石壁流」の周りにはキンモクセイはがたくさん生えていて、金桂、銀桂、丹桂などいろいろな品種がある。花の咲き誇る時期になると、濃厚な香りが漂い、心まで染み渡る気がする。

宿遷、三台山森林公園

宿遷の三台山森林公園にも様々な花が植えられている。一年にわたり、花のない季節はない。春と夏は美しい衲田花海の花が輝き、秋なら、満天の星のように咲き誇るキンモクセイの花は芳しくて長く続く香りを楽しめる。

南京、霊谷寺

南京市玄武区紫金山の南東の坂を下ると、「天下第一の禅林」である霊谷寺がある。霊谷の桂園には17000本あまりのキンモクセイがあり、丹桂、金桂、銀桂などが咲き誇っている。黄色の壁に黒い瓦、読経の声が漂い、濃厚で深みのある花の香りに禅意が感じられる。

鎮江、焦山景勝地

「江山浮玉」と讃えられている鎮江の焦山は、水に囲まれ、緑豊かで、国家5A級観光景勝地に認定されている。焦山景勝地にあるキンモクセイの花園は100ムーもあり、七つの大きな園区に分かれ、合計15品種約1万本のキンモクセイが植えられている。花が咲き誇る季節になると、山一面に広がる緑に房となる金色の花が輝く。船に乗り込み、焦山の秋風景をゆったりと揺れる波の中から楽しもう。