高速鉄道に乗って泰州姜堰の水郷風景を見に行こう

水によって栄え、水によって美しい幸福の街、泰州市姜堰(きょうえん)。ここは豊穣な物産だけでなく、肥沃な土地、そして重厚な文化の蓄積と豊富な歴史的遺物を有する場所である。

 この魚米の郷は中国歴史文化の名鎮溱潼古鎮、そして江蘇省初の国家湿地公園溱湖国家湿地公園を擁し、市井の人々の心を癒す活気と生きとし生けるもの仲睦まじい自然生態が一体となって、こじんまりとした街姜堰の絵巻物が描かれている。

国家4A級景区溱潼古鎮は四方を水に囲まれている。都市の喧騒から遠く離れた、美しい環境の小さな町である。静かで穏やかなここでは暖かでノスタルジックな雰囲気がいたるところで流れている。

 町の路地へと入ると、炊事の湯気煙がゆらゆらと立ち上り、米を炊く良い香りが漂ってくる。親切な住民たちが本場の水郷の味――溱湖簖蟹(チンフゥドゥアンシエ)(溱湖産上海蟹)、溱潼魚餅蝦球(チントンユィビンシャアチィウ)(魚やエビのつみれ)、溱湖甲魚(チンフゥジャオユィ)(スッポン)などの旬の食べ物を惜しみなく準備してくれている。

東観観漁、西院庭槐、北村禅院などの溱潼八景の由来は久しい。反り返った古建築の軒は秀麗で、綿々と続く青レンガと黛色の瓦には詩の趣がある。自然の景観は群を抜き絵のようだ。ここには一歩歩くごとに見るべき風景があり、まるで絵画のなかを巡っているようだ。

国家5A級観光景区溱湖国家湿地公園は、水、湿地、生態をテーマとしている。園内には水草が生い茂り、多くの珍しい動物たちが暮らしていて、和やかで美しい生態風景が広がっている。

小舟とともに茫茫たる葦原を抜けると、山紫水明の景色を一望のうちに収めることができる。曲がりくねった木の桟道を行くと、東屋楼閣と湿地の風景が互いに引き立て合って味わいを生み出し、格別な趣を感じる。まさにここは憂いを消し去り心を癒してくれる、この世の楽園というべき場所なのだ。