《遊“園”驚夢》―南京、揚州、無錫、蘇州六日の旅

江蘇の美しさといえば、園林がその三割を占めるに違いない。江蘇の園林の精華は、それがすっかり町並みに溶け込んでいるところにある。築山やあちこちの泉、緑茂る木々が自然と都市の山林を作り出していて、俗世の喧騒を免れる静かでひっそりとした身の置き所となっているのだ。今回の行程では南京、揚州、無錫、蘇州の4市に向かい、園林の雅趣を鑑賞し、雄大な歴史を眺め、水郷の静謐さを感じて、舌で美味しさを味わおう。ひょっとしたらあなたは娯楽と休息の園林の街で類まれなき江南の夢の世界へと誘われるかもしれない。
D1:南京到着

D2:南京中山陵参観、南京愚園遊覧、揚州へ移動。個園遊覧、東関街をぶらつき淮揚グルメを味わう。
最初に訪れるのは中国近代建築史上第一の陵墓、厳かな中山陵を参観し、一時代の偉人孫中山(孫文)の昔と今について知ったあと、「金陵獅子林」愚園に行って亭台楼閣、山石水木の間で「都市の山林」の抜きん出た雅さ、自然の静けさを感じよう。その後すぐ揚州に向かい、塩商屋敷――個園をゆっくりと歩き、中国園林の独特優美な築山文化を味わったり、東関街をぶらぶらしながら開業百年の老舗商家を探し、すっきり新鮮穏やかな淮揚の料理を試して、揚州の千年の歴史と趣を味わおう。

D3:痩西湖遊覧、何園参観、無錫へ移動、清明橋歴史文化街区参観
この日はまず揚州唯一の湖上園林――痩西湖に行ってうねうねと伸びる湖岸を眺めて多様な詩情画意を感じたり、「晩清一の園林」と誉れある何園で回廊や二階建て回廊「復道」を見て中国園林芸術の変化に富んだ曲線美を味わおう。その後は無錫に向かい、清明橋文化歴史街区を巡って運河河川と古橋が共に織り成す風景を眺め、古運河の水郷が持つ伝統風情を体験しよう。


D4:黿頭渚と寄暢園遊覧、無錫三国影視城参観、蘇州へ移動。金鶏湖夜巡り
4日目は世界三大桜の聖地の一つ黿頭渚に行って、桜吹雪を全身に受けながら水深いところでほのかな花の香りを楽しもう。また、江南の名園寄暢園に足を運び、静幽古朴な江南園林の風貌を味わったあと、「東洋のハリウッド」無錫三国影視城に行き、三国時代にタイムスリップし、古装武侠劇の撮影の秘密について理解しよう。その後、蘇州に向かい、夜の金鶏湖を巡りながら、水面に揺らめく高層ビルのスマートな姿を眺め、きらきらと鮮やかに瞬く光のなかで賑わう街の絢爛さを感じよう。


D5:拙政園遊覧、蘇州博物館参観
園林巡りの儀式なら中国四大名園の一つ拙政園にお邪魔しないわけにはいかない。5日目は明月をお供に、品のいい風に吹かれながら、琴棋書画、詩歌酒茶の優雅な暮らしを感じてみよう。そのあと向かうのは拙政園の隣にある蘇州博物館、ここは世界の著名な巨匠建築家I.M.ペイが故郷に捧げた、最後の作品だ。まるで芸術品のような形をしている博物館は、光と影の構図に創意が施されており、一歩歩くごとに見所や驚きがある。博物館のなかでは園林芸術を見ることもできる。交錯しては融合する古典と現代を眺めながら呉文化の深厚優雅な魅力を味わおう。


D6:上海へ(空港まで送迎)