江蘇に足を踏み入れ、街を貫き流れる運河の風情を感じる

大運河は、文化遺産として存在し、北から南へ江蘇省の徐州、宿遷、淮安、揚州、鎮江、常州、無錫、蘇州の8つの地域と都市を流れ、22の遺産点を残している。運河文化は、既に両岸都市の歴史の一部として存在している。

揚州は大運河の起点となる都市である。春秋時代には呉王夫差が邗溝を発掘し、隋煬帝はそれを基礎にして全線の大運河を開削した。そのため、揚州の古運河は全体の中でも最も古い部分である。揚州の中国大運河博物館に入ると、中国大運河の過去から現在までを探求することができる。

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商人たちが集まる古い城市である蘇州もまた大運河が発展した都市である。古運河の美しさを間近で感じるためには、船での観光が最適で、特に平江路への訪問をおすすめする。そこは蘇州古城の特色を最も代表する場所で、ボートに乗って平江川を渡り、小さな橋の下を通り、真っ白な壁に黒い瓦が映える光景を見ることで、江南地方ならではの風景を存分に楽しむことができる。ゆっくりと平江古街を散策しながら、蘇州碑刻博物館に立ち寄り、宋代の最も古い都市地図である「平江図」を探すこともおすすめ。

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無錫における大運河の特徴的なエリアとして、水弄堂がある。大運河はゆっくりと流れながら、清名橋歴史文化街区を通り抜ける。河岸に建つ住宅は、古い建築様式を十分に表現しており、その風格が魅力だ。清名橋から運河を見下ろすと、月と橋の倒影が美しく重なり、「双月図」という風景が広がる。この素晴らしい瞬間をぜひ記録しておいてくださいね〜

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運河は淮安の賑やかな中心市街地を通り抜けており、千年以上にわたる運河船便の輸送方式は淮安の豊かな文化の蓄積の一端を示している。里運河文化回廊の清江浦観光地を散策すると、歴史的に河道輸送で栄えた都市の魅力をより深く知ることができる。

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大運河の畔に輝く真珠、皂河古鎮。この古鎮が栄えた時期は船を主要な運輸手段とする漕運(大運河による食料北方輸送)の時代だった。現在、古鎮には大量の文物古跡、遺跡、遺物や伝説が残るのみとなっているが、世界遺産大運河、安瀾橋、乾隆行宮、合善堂、財神廟など明清の建築は、古鎮のかつての繁栄の歳月を見に行ける場所だ。

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京杭大運河と駱馬湖の合流点では運河の小さな町も生まれた。徐州の窑湾古鎮だ。1400年の歴史を持つこの小さな町のなかでは水が網の目のように走り、通り、城門、老屋、石碑が無数の煌めく破片のようにして民間伝承における古運河文化をありのままに描写している。歩みを緩め、じっくりと味わえば、運河と人家がもたらす飾り気がない感動を手にできるはずだ。

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