大運河は宿遷から流れ出し、その境界を抜けていく。運河の湖畔を歩いてみて、歴史ある大運河が宿遷の大地に注ぎ込む限りない風景を眺めてみてはどうだろうか。
高大な項王勒馬像が屹立している項王故里景観区の門まで歩くと、灰色の城壁と黒い瓦の復元建築が目に飛び込んでくる。
さらに前に進むと蓋世閣にたどり着く。ここでは優れた演芸を鑑賞することができる。シチュエーショナルな演出方法で項王の著名な戦役を表現し、見る者に遠く項王の英勇な姿を思わせる。また、遠くないところにある項王故居には奥深い青銅文化が隠されている。
項王故里の付近にあるのは東関口歴史文化公園だ。かつて宿関があったここは、運河によって興った宿遷の歴史を見届けてきた場所である。城楼の上に立って遠くを眺めると、大運河を往来する船が見える。商人が雲集して賑わっていた在りし日の宿関に遠く思いを馳せながら、心地よいゆっくりとした時間を静かに楽しもう。また園内を散歩して、屹立する古城壁を眺めたり、古い波止場や旧市街に出会ったりして、濃厚な歴史と文化の息吹を感じよう。
