凧作り技術(南通板鷂風箏)

南通板鷂風箏(凧)は北宋年間に起源し、その形が平板のようであることからこの名前が付けられており、中国南方の代表的な凧の品種です。この技術は造形、配色・絵画、音律設計、哨口(笛)の彫刻を一体化させ、材料に拘り、工程が精確、全体のバランスがよいという機能と風に流される性能が優れるなどの特徴を有します。板鷂風箏の最大の特色は「哨口(呼び子)」であり、高空気流は「哨口」の中で素早く旋回して震動して音を立てることから、板鷂風箏は高空に揚げても美しい音を出すことができます。「哨口」は「哨」と「口」の総称であり、「哨」は一般的に小さく、筒型をして、音が軽快で大きく、「口」は丸い形をして、音が重厚で低いです。「哨」と「口」の大きさが違い、不ぞろいに並び、「交響楽団」となり、低音部・中音部・高音部がそろっていて、調和がとれています。凧が揚げられると、耳を楽しませる空中交響曲がガンガン鳴り出せます。