宝巻

宝巻は、唐代の変文の「俗講」と宋代の仏教の「説経」を起源としています。宣卷や講経とも呼ばれています。仏教の経典が説唱の形で宣唱されることで名付けられ、文学、音楽、演奏を集める說唱文学です。その内容には、民俗、民歌民謡、社会的慣習などが多数含まれ、民俗文学、民俗誌と文化史の研究に多くの情報を提供し、中国民俗文学の「生きた化石」と呼ばれています。

その中に、靖江宝巻はその自体が1つの体系であり、主に靖江の民俗文化活動を宣伝し、「聖巻」、「草巻」、「科儀巻」に分けられています。「聖巻」は靖江で最も特徴的な宝巻で、すべて神様と仏様の物語です。因果応報を貫いて、善を行ない徳を積むように勧告します。「草巻」と「科儀巻」は、それぞれ歴史伝説、民間の物語および做会講経に使用される宝巻です。

呉地宝巻は、唐代の変文の直系で、明代と清代の講唱と宗教儀式を完全に保持し、宗教色を強めています。地方の言語には鮮明な特色を持ち、講唱の際に厳格な儀式とルールがあります。現在も田舎の様々な礼儀で活躍しています。2014年に中国国家級無形文化遺産の代表的項目に登録されました。