2020年第20回「秋栖霞」紅葉祭り開催

2020-06-01

南京の栖霞山は中国における紅葉狩りの名所の一つです。毎年秋になると、まるで夕焼けが山を染めたかのように赤い楓の葉が山を覆い、その名に惹きつけられた数多くの観光客がここで秋の深まりを楽しみます。

栖霞山は、その魅力で人々を虜にし、あまりの楽しさに帰ることすら忘れさせる、そんな彩り豊かな世界です。栖霞山を取り囲む「栖霞の紅葉」をテーマにした紅葉祭り「秋栖霞」は2001年から始まり、今では江蘇省や中国の観光業界で高い知名度を誇る観光イベントの一つになっています。

栖霞山は「六朝の名所」と称されており、明代には「金陵四十八景」の一つに選ばれました。そのため「栖霞山ひとつで金陵の歴史の半分を語る」と讃えられています。栖霞山には歴史的な旧跡や遺跡が80か所あまり存在し、宗教文化や宮廷文化、民族習慣や風習に触れることで、人と自然との協調が感じられます。それだけではありません。地質学や石刻、お茶に関する歴史や知識も学ぶことができます。栖霞山の西に位置しているのは千年の歴史を持つ「古栖霞寺」で、仏学「三論宗」の総本山であり、仏教の「四天王」のお寺の一つです。

栖霞山は紅葉で有名で、中国では紅葉狩りの名所の一つです。ここで見られる紅葉の種類は多く、フウの木を中心に、アメリカハナノキを含む楓の木が50種類ほど植生しています。秋になるたび、山が違う色合いの赤い紅葉に覆われ、夕焼けに染められたかのような景観を生み出し、見るものに息を呑ませる絶景となります。