茶道を架け橋とし、文化を梁とし、国民の心をかよわせよう | 2020年蘇州相城日中文化交流イベント円満裏に終了

2020-12

相城で

まだ知られていない良いことに出会おう

7月25日

「日中文化研究学習教室」が賑やかにスタート

今回のイベントには特別に

日中両国の文学者・芸術家、教育業界、観光業界、実業界の大物

及び日中文化を愛する留学生らにお越しいただきました

皆さんが一堂に会し

ニュースタイルの日中文化交流盛会の幕を開けました

一衣帯水の隣国として、日本と中国蘇州には長い交流の歴史があり

とある詩に遡ることができます

張継の「楓橋夜泊」です

唐の数えきれないほど華美な詩において

日本人にとって「楓橋夜泊」だけは特別なようです

日本の教科書にも載っているくらいからです

 

 寒山寺の鐘の音に導かれ、蘇州に来る日本人観光客が増えてきています。皆、蘇州の魅力に心を打たれたと言います。相城区もそれに劣ることなく、文化、観光、経済といった様々な分野から着手し、様々な角度から日本と突っ込んだ交流を行ってきました。

工夫して作る

御窯金磚(金煉瓦)と日本の焼き物

 地政、天候、風土と人情等の関係もあり、土器、煉瓦窯といった分野においても、日中両国の交流の歴史が長いです。今回も観光客が最初に赴いたのは相城区の有名な蘇州御窯金磚(金煉瓦)博物館です。

 中国の伝統的な煉瓦製造分野においても御窯金磚(金煉瓦)は貴重な存在です。明、清の時代から歴代皇帝に好かれ、皇宮の建物の専用レンガにも指定されています。博物館は空心磚(空洞れんが)、多孔磚(穴あきれんが)、小青磚等の伝統的なレンガと一部近代製造技術で焼いたレンガを「物語」の主線とし、「とある金煉瓦の修業物語」を描きました。

 文化財の陳列、シーンの再現、科学技術を用いったシミュレーション、インタラクティブゲームなど多くの展示・陳列方法を活かし、陽澄湖の辺りで取れた黄泥粘土という地域性のある原材料が王朝の最高宮殿の一部である金煉瓦まで変身を遂げるプロセスを徐々に、イキイキとした形で再現し、金煉瓦が「奉旨成造(皇帝の命令を受け製造され)」、「欽工物材(皇帝の命令を受けて建設するプロジェクトに使用する材料)」として皇室専用の「天下第一レンガ」になるプロセスを再現しました。

 博物館は堂々と落ち着いた雰囲気に包まれており、上品で禅の精神を取り入れた和風建築の美意識に似ているため、日本の友人をも感心した様子です。

 続きまして、観光客は荷塘月色湿地公園に赴きました。この時期の公園は蓮の花があでやかに咲いており、池ではきれいな水がさざなみを立たせています。花蕊に朝露が弾き、蓮の葉はきれいな碧玉のようで、青玉の姿勢を見せ、人々を魅了しました。

 ここでは、観光客は蓮の花の美を楽しめるのはもちろんのこと、中国の文化に近づき、中国文化の魅力を味わうこともできます

お茶は人生のようです

日本の茶道と中国のお茶文化

 日本の茶道と中国のお茶文化にも深い関係があります。日本の茶道は中国のお茶文化から栄養を吸収した上で、ワビサビ、一期一会、独座観念という日本独特な茶道精神を生み出しました。

 観光客は日中文化研究学習――茶道交流を通じて、共通共生、同時に差異に満ち溢れた両国文化を実感し、お茶を入れながら融合を図り、お茶を味わいながら交流を行いました。

文化的な根源

蘇州扇子絵画と古代六芸

 古代中国の六芸は周の時代に定着したもので、その後日本に伝わりました。日本で本土の風習と融合した後、大いに発揚され、人気を博しました。今回のイベントでは日本から来た観光客はありのままの中国六芸の趣を体験することができました。

 伝統的な礼儀作法の体験、古筝演奏の体験、投壺体験エリア、名馬乗馬体験、書道体験、算数教室などのコーナーが設けられており、最大限中国文化の精髄を観光客に示します。また、手の込んだインタラクティブセクションでは、観光客は遊びながら中国の伝統文化への理解を深めることができます。

著名書画芸術家の張嵩平氏による書道「美好相城」

幸福を祈る

観光を礎とし、幸せを祈ることを媒介とする

 イベントの終了間際、我々は何人かの体験者に取材してみました。皆さんも実際に感じた日中文化の融合と差異について語り、素晴らしい相城に対する好きな気持を話してくれました。

 上海市日本学会会長で上海市日本研究交流協会会長の兪氏は蘇州市相城区の急速な発展に「いいね!」を押し、高く評価しました。中国水姿彩画の創始者である画家の張氏は相城の美しさに感心し、相城区のために書道作品を書いてくれました。観光業界で日本旅行を30年以上担当してきた鄭氏は蘇州御窯金磚(金煉瓦)博物館の創意工夫を称賛しました。中国在住8年で日本から来た友人の前山雄洋氏は「蘇州市相城が大好きで、蘇州市でのディープな旅に興味がある。もっともっと知る機会があったらいいな」と話しました。日系企業で15年間勤務し、日本で3年間働いたことがある楊氏は「普段から周りの日本人友達に蘇州の美しい景色、グルメと文化を紹介するのが好きで、微力ながら、日中文化交流を推進するために貢献していきたい」と語りました。

 中国では「一帯一路」戦略が実施されており、それに伴い、中国の世界進出のスピードも早まっています。「日中文化研究学習教室」は観光、文化分野から着手し、相城区と日本との友好交流に新しい注釈を付け加えた形となりました。2019年、相城日中スマート製造イノベーション産業パーク戦略計画が発表されました。その後、相城(日本)投資説明会が東京で成功裏に開催されました。この「相土嘗水の土地、都市中枢センターにある都市」は開かれた胸襟と革新的な精神をもって、多くの分野において日本と突っ込んだ協力を展開しています。

「山川異域、風月同天(山川、域を異にすれども、風月、天を同じゅうす)」から

「青山一道同雲雨、明月何曾是両郷(異郷にあっても、同じ月を眺める二人は仲間だ)」まで

日中両国の文化交流は一度も絶えたことがありません

これからも文化交流は日中両国の友情の架け橋となり

日中友好交流の歩みをもっと遠くまで続けさせることでしょう。

出所:今日相城