博物館デーと観光デーのW記念日に古き良き南京と揚州を見学 5月の日本観光産業訪問団研学ツアー

2023-05-25

江南のそよ風に浴びながら、5月の初夏を迎えました。新型コロナウイルスが徐々に収束し、海外観光も次第に回復してきた際に、日中両国の若い世代のコミュニケーションと文化的認識を強化し、より多くの日本青少年に古き良き江蘇省を体験していただくため、江蘇省観光(日本)促進センターは5月17日から19日まで、HIS(愛智思)株式会社、日旅国際旅行社、上海『whenever』誌、Panda Viewなど、中国にある複数の日本旅行代理店やメディア関係者を南京と揚州に招待し、3日間の研学調査ツアーを行いました。

今回の旅はちょうど国際博物館デーと中国観光デーと重なっており、視察団は南京と揚州の博物館を訪問して、中国観光デー江蘇省サブ会場のイベントに参加しました。日旅国際旅行社有限公司の谷口和夫社長は国内外の重要な観光客市場にある旅行代理店を対象とした旅行線路見学イベントの発表式に招待され、中国と日本の文化と観光のより一層の統合を推し進めました。

千年の歴史 格物致知

都市を理解するには博物館が一番いい方法だと言われています。六朝の古都である南京には豊富な文物が所蔵されています。視察団一行はまず南京城壁博物館を訪れ、ガイドの紹介を聞き、南京城壁の歴史と壮大なシステムについて理解を深めました。700以上の城壁のレンガでできた陣列の前に立つと、古い城壁と時間と空間を超えた繋がりができたような気がします。1995年、当時の日中友好協会の平山郁夫会長が「中日協力城壁修復活動」の開催を提案し、日中間の文化交流を促進しました。

南京雲錦は希少かつ貴重であると言われており、雲錦は数千年にわたり宮廷のみで使用されてきました。その南京雲錦を鑑賞するために、視察団は特別に南京雲錦博物館を訪れました。館内を散策すると、粧花緞襟袍や素紗単衣など、豪華な雲錦製品がたくさん並んでおり、職人たちがその場で複雑な雲錦織の技を見せてくれました。緻密な絹糸が雲錦を織り上げていく様子を目撃した視察団はおもわず感心した様子でした。その後、無形文化遺産の継承者の代表である周双喜氏と楊建順氏の工房を訪れ、雲錦織技術を体験し、中国の職人の精神と伝統工芸の奥深さを深く感じました。視察団のメンバーは、学生たちに実際に織機を体験させることで、古代中国の織物の工程を知り、南京雲錦の芸術的価値への理解を深めることができ、非常に有意義な研学プロジェクトであると述べました。

揚州は運河のために生まれ、運河とともに発展しました。揚州を訪れた視察団一行は、船で古運河を巡り、魅力的な夜に両岸に広がる賑やかな風景を満喫したほか、中国大運河博物館を訪問し、大運河の過去と現在を体験しました。博物館では、ガイドとともに、運河の水利事業、水運、塩商売、商業貿易及び日中文化交流の優れた大使である二人の僧侶、阿倍仲麻呂と鑑真について学びました。そして裸眼3Dを駆使して運河沿いの街を巡り、流れる光と影の中で運河の自然生態美と両岸の生活感を体感しました。日本の旅行代理店は、学生たちが臨場感溢れるインタラクティブ体験で千年の歴史を誇る運河の歴史的変化と人文的内包を体感し、テクノロジーを通じて中国の運河文化との距離を縮めることができたと述べました。

博物館ツアーの最後の目的地は漢広陵王墓博物館です。午後の暑さに比べると博物館内はとても涼しいです。ここには、前漢の初代広陵王、劉胥とその王妃のお墓が展示されています。古代の最高の礼儀を代表する葬儀「黄腸題湊」は、規模が大きく、構成が精巧で、思わず古代中国人の偉大な労働知恵と揚州にある漢王朝の歴史に驚いてしまいます。

水の趣・江蘇 幸せな旅

5月19日、視察団一行は揚州市で開催された中国観光デー江蘇省サブ会場のイベントに特別参加し、日旅国際旅行社有限公司の谷口和夫社長は国内外の重要な観光客市場にある旅行代理店を対象とした旅行線路見学イベントの発表式に招待されました。海外観光の回復がブームを迎えている今、日本の旅行代理店は今後、南京と揚州の博物館、史跡、歴史街区、禅聖地、運河景観などの観光資源を統合し、積極的に適切な研学パッケージを開発することが求められ、特別な体験項目を作り上げて、日本の青少年に水の趣に富む江蘇の文化的魅力を深く理解してもらいたいと述べました。

博物館デーと観光デーが重なった今回の旅では、日本視察団は南京の牛首山にも行き、仏頂聖地で釈迦牟尼が成仏する奇跡を感じました。夫子廟歩行街を散策しながら、秦淮河の両岸にある賑やかな下町を眺めたほか、中華門城に登って古代城壁を触ったり、老門東を歩きながら、優雅な旧城南の魅力を味わいました。そして揚州の大明寺で鑑真の渡日の苦労を知り、栖霊塔で緑いっぱいの揚州を見渡しました。江蘇の美しさは旅の中に隠されており、静かに潤いを与え、永遠に続くことでしょう。           

今回の日本促進センターが企画した南京・揚州研学調査ツアーにより、視察団一向は自然と文化が織り交ざった千年の歴史を誇る二つの都市をより深く理解し、江蘇省と日本の研学旅行の交流・協力プラットフォームを構築することができました。今後は高品質の研学観光製品を通じて、江蘇省の川、湖、海の「水の趣」と歴史的文物の「文学の趣」を日本の青少年に伝え、江蘇省の文化観光ブランドの海外での普及と評判を高めることが期待されています。