「流れる文明を思い、自然の秘境を尋ねる」 日本の観光業界南通塩城三日間の研究考察記録

2023-07-26

山海の名所に赴き、江風の塩韻を味わう。7月19日-21日、HIS株式会社、上海漫歩創媒広告有限公司、日旅国際旅行社有限公司、Panda View、岐阜日中文化交流協会、日中革新交流協会、オーリトラベルなど多くの日本の旅行会社、メディア、協会の代表からなる視察団が南通と塩城を訪れ、2泊3日の江蘇研究考察の旅に出発しました。これは新型コロナ感染拡大後、南通、塩城が迎えた初の海外視察団です。

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今年5月、「水韻江蘇、路を以って巻を為す」中日青少年研修旅行促進交流会が岐阜市で開催され、江蘇省の豊富な研修観光資源が多くの日本旅行業者の注目を集めました。今回のためにわざわざ日本から視察に参加した方もいて、江蘇省の文化と自然の美しさを深く感じ、インバウンド観光商品の開発のための良質なヒントとなりました。

今回の視察は、日本観光業界が熱望した訪問であり、江蘇省と日本の観光交流の成果の延長でもあります。日中間の文化観光協力をさらに緊密にし、インバウンド市場の回復に活力を吹き込むものと期待されます。

賞賛を呼んだ自然の躍動

南通市文化広電・観光局の責任者は視察団一行を親切にもてなし、「江海第一山」と称される狼山を案内しました。山頂に登り、遠くを見渡すと、広大な長江の水が目の前に広がります。上海漫歩創媒広告有限公司の安永博信代表は「とても感動しました。今回の南通視察で感じたことを日本の皆さんに伝えます」と語りました。それから、屋形船に乗って濠河を満喫し、両岸の古い町並みと新しい建物が融合した風景を眺めました。

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狼山山頂の風景

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乗船して濠河を楽しむ一行

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インタビューに答える日旅国際旅行社有限公司の谷口和夫氏

江海の風情は南通の美しさを一行の脳裏に焼きつけました。また、塩城の世界自然遺産を探れば、江蘇という土地にある限りない生命力を強く感じさせてくれます。塩城市文化広電・観光局の侯徳志副局長が視察団一行を迎え、塩城の特産品である「塩彫刻」を用意しました。文化広電・観光局の関係者の案内で、視察団一行は塩城にある中国(黄)渤海渡り鳥の渡来地を訪れ、世界最大のシフゾウ自然保護区である中華シフゾウ園を訪れました。日旅国際旅行社有限公司の谷口和夫代表は、「ここのシフゾウは39頭から7800頭にまで増えたことからわかるように、塩城の生態環境と動物保護への関心は高く、青少年に世界遺産の街の生態文化を理解してもらうことができます」と話しました。

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塩城市文化広電・観光局の侯徳志副局長から視察団一行に記念品が送られた

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シフゾウへの餌やり

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鹿角の門

塩城は至る所で自然と人の調和の絵巻物が広がっています。一行は黄海森林公園に入り、木育森林で楽しいゲームを体験したり、湿地の回廊を歩いたりして、清らかな生態を感じました。視察団のメンバーは、「忙しい都市生活の中で、黄海森林公園に足を運んで自然に親しむことができれば、疲れも取れると思います。ぜひ、黄海森林公園に足を運んで、自然の魅力を体験し、心身に元気を与えてほしい」と話していました。

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黄海森林公園

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林間散策

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木育森林での体験コーナー

忘れられない多彩な民俗芸能

江蘇省の美しい自然に加えて、今回の視察団は両地域の特色ある文化、江蘇省に流れる文明を深く感じることができました。南通藍印花布(藍染め)博物館では、視察団のメンバーが無形文化遺産藍染めを理解し、学びました。「非常に面白い体験でした。石灰と大豆粉を混ぜるだけでこんなに自然な芸術品ができるとは思いませんでした。江南の水郷の特色があって、中国の伝統技術の魅力を感じました」と話していました。

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南通藍印花布(藍染め)博物館

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インタビューを受ける上海漫歩創媒広告有限公司の安永博信代表

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工芸製作の紹介

塩城の西渓景区で、視察団一行は千年の歴史を誇る唐塔「海春軒塔」を見学し、夜は『仙縁を探して』の実際の演出を鑑賞し、とても驚いた様子でした。輝く照明、目まぐるしい情景は見る者を時空を越えた新体験へと誘い、中国の愛の神話のロマンを感じることができます。

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海春軒塔

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千年の歴史を誇る唐塔に思いを馳せる

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実景ナイトショー『仙縁を探して』

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ドローンショー

視察最終日、一行は大洋湾景区を訪れました。登瀛閣で足を止めて遠くを眺め、塩瀆古鎮に足を踏み入れて優雅な江南の生活を感じました。凧のお店や古風な写真屋など、面白い店が並び、古き良き風情を感じられました。

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登瀛閣で大洋湾のパノラマを楽しむ

数々の美食の宝庫

江蘇省の豊かな美食が持つ特色も視察団のメンバーに深い印象を残しました。南通では「天下第一鮮」と名高いハマグリ、香り豊かな地元名産の狼山鶏の煮込みなど、定番の南通の味を堪能しました。塩城唐瀆里美食街で食した「塩城八大碗」は、塩城の人々が昔の晩餐会で客をもてなすときに供した8品の料理のうちの一つで、大きな碗から食欲をそそる香りが立ち込め、塩城の人々の熱い情熱と熱意を感じました。

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狼山鶏の煮込み

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塩城八大碗

「南通に中国一がこんなに多いとは思いませんでした。日本との縁も深いです。これらはとても印象深いです。」「今回南通と塩城に視察に来たのは、両地域の観光資源をもっと知り、良質な観光ルートをより多くの日本の皆さん、特に青少年にお勧めしたいからです。今後研修旅行などの方面でより良い提案を行い、交流協力を強化し、資源の相互補完、客源の相互輸送を行って、両地の観光産業の発展がより一層進むことを望んでいます。」視察が終わりに近づくと、今回の予定に対する感想や今後の希望が続々と語られました。

今回の視察活動は、江蘇省と日本市場の密接な友好的な連動であり、視察団のメンバーは「収穫が多く、今後の体験的な旅行ルート開発に対する大きなヒントとなりました。将来的には、良質な研究開発路線で日本の若者が水の都江蘇省をより深く、立体的に理解することを促し、文化観光を通じて日中間の文化交流を推進していきたいと考えています」と語っていました。