神秘な動物達の住処、塩城自然の旅

塩城は江蘇省で最長の海岸線を有し、海浜と海域面積も江蘇省最大で、タンチョウとシフゾウの生息地となっている。次に塩城市が持つ特有の自然環境についてご紹介していきます。

間近でふれあうシフゾウ——大豊シフゾウ国家級自然保護区

78000ヘクタールの黄海海浜に4000頭のシフゾウが生息、青草の湿地で群で散歩したり、走ったり、角で掛け合いの遊びしている。この場所では、では天敵に捕獲されるなどの危険が無いため、のんびりと自由自在に過ごすシフゾウの姿を見ることができる。

シフゾウは中国特有の鹿類動物で、ウマのような顔、シカのような角、ロバのような尾、ウシのような蹄、「中国語では四不像(中国音:スープシャン)」どれにも似てないという意味の名前が付けられている。中国で、シフゾウは古くから吉祥の象徴でもあり、寺院に祀られたり、王室で飼育されたりしてきた。絶滅の危機に面している、この不思議な動物は、塩城の大豊中華シフゾウ園で繁殖され、ここは世界初のシフゾウ遺伝子バンクともなっている。秋季になると、保護区内は秋色に染められ、観光バスで観光区内を廻れば、素晴らしい景色が広がる。ここでは人を怖がらす、近くに寄っても逃げない、のんびりとしたシフゾウを見るこができるが、もっとよく観察するためには、望遠鏡を準備した方が良い。

シフゾウ園内にある 「封神塔」では、保護区内を一望することが出来る。この「封神塔」という名前はシフゾウが「封神榜(封神演義)」の中で、神様姜子牙の乗り物として登場している事に由来している。

住所:塩城市大豊区林場南

丹頂鶴の餌付け——塩城湿地稀少鳥類国家級自然保護区

塩城の丹頂鶴自然保護区は沿海湿地帯にあり、敷地面積は247,260ヘクタール。

アシが生い茂り、野生鳥類の餌になる湿地植物、海岸生物が非常に豊富で、広々としたこの場所は、野生鳥類にとって理想な環境である。

毎年、1000羽ほどの国家一級貴重鳥類の丹頂鶴が越冬する世界最大の丹頂鶴生息地である。丹頂鶴のほか、何万羽もの雁や鴨もここで越冬する為、鳥が一気に飛び立つと空一面が黒々として非常に壮観である。

秋が深まる頃、塩城丹頂鶴自然保護区はバードウォッチングに最適な時期を迎え、黄金のアシと湿地の芝原、青空がお互いを美しく引き立て合う情景、アシの池から突然飛び立つタンチョウの姿は美しい。撮影好きな方には絶好の機会である。

鳥類のほかに、保護区内は人工飼育されている丹頂鶴を間近で観察、餌付け体験などもあり、子供、大人共に楽しめる場所となっている。

住所:塩城市亭湖区黄尖鎮新洋港望鶴路8号

アシ林で迷宮探検 ——大縦湖観光リゾートエリア

大縦湖区は江蘇省の中で海抜が最も低い地域一つで、美しい景色、豊富な水産資源があり、多くの渡り鳥がこの場所で越冬する。

大縦湖観光リゾートエリアで最も魅力的なのは“アシ林の迷宮”と呼ばれる場所で、高く生い茂るアシが水上迷宮を作り上げ、地形を熟知している船頭でも迷宮を抜け出すのに手間取るほどで、地形を知らない人は絶対道を迷ってしまう迷宮を作り上げている。

そして観光後に大縦湖の魚や蟹料理を楽しめば、完璧な旅行となるだろう。

住所:塩城市塩都県大縦湖郷