秋旅の宿遷、名山名水の物語

宿遷市は江蘇省北部に位置し、数多くの森林公園と駱馬湖、洪澤湖の2つ淡水湖など、非常に優れた自然環境に恵まれている為、“江蘇の酸素バー”という別名を持つ。また、宿遷は西楚の覇王と呼ばれた項羽の故郷でもあり2700年間の長い歴史が多くの名所遺跡が残している。

三台山森林公園ーー衲田花畑

秋風が花の蕾が開き、三台山森林公園内の衲田は、またたく間に花の絨毯へと姿を変える。色で分かれた花畑では旬の花が咲きほこり、衲田花畑の上空にある2.3キローメートルの虹橋からは、延々と続く幻想的な花畑を一望できる。

衲田の側には衲田村という素朴な村があり、自家製の豆腐や、素敵なドライフラワーのお土産、生花のエッセンスオイルを作り体験など、花満開の花畑に包まれながら、思い存分リラックス出来るだろう。

衲田花畑のほかに三台山での紅葉鑑賞も、秋にこの場所を訪れる魅力の一つである。花畑から見える遠く山の紅葉は、まさに目の保養となるだろう。

所在地:宿遷市宿豫区三台山大道

駱馬湖観光区ーー鮮魚を味わう

秋の駱馬湖は絵のように美しく、遠くから眺めると湖にはぽつぽつと漁船の姿が見え、遊覧船に乗り近くから見ると、網の中では美味しそうな魚が元気に跳ねている。駱馬湖の魚はとても新鮮で元気が良く捕まえられた時に飛び跳ねて暴れるので、漁師達からは“飛魚”と呼ばれている。駱馬湖の真ん中にある島では、獲ったばかりの新鮮な魚を使った駱馬湖ならではの魚料理、特産品の銀魚、カニなどが味わえる。

遊覧船での観光、そして新鮮な魚料理を楽しんだ後は、駱馬湖畔の砂浜で散歩しながらの日没を楽しもう。金色の夕日が湖面を照らし、湖の漁船が切り絵のように影を落とし、秋風に吹かれながら、心地よい一時が味わえるだろう。

所在地:宿遷市湖浜新区環湖大道

項羽の故郷ーー感じる西楚風情

項羽の故郷、西楚の覇王の出身地である“梧桐巷”の近くは擬古観光区がある。ここでの主な見どころは漢王朝時代風の建築物と町並みで、区内では様々な方法で項羽に関する功績が展示されている。

そしてここでは“楚服ファッションショー”と“迎賓式典”という2つ見逃せない催し物があり、項羽が統治した当時の民族衣装である楚服に身を包んだ若い男女が、楚漢時代の舞踊と儀礼を行う演出を行う。古城の中で、古代民族衣装を着たアクター達の踊りは、楚漢時代の当時の宴会を彷彿とし、楚漢時代にタイムスリップしたような体験が出来る。“迎賓式典”は週末や祝日のみに演出され、ドレスアップしたアクターがパレードを行い、遠方からのお客様を盛大に歓迎、とても賑やかである。

所在地:宿遷市宿城区黄河南路288号