九月の秋の遠足は山に行こう

初秋の雰囲気がしんしんと深まるこの季節は、まさに登山にうってつけだ。心地良い伸びやかな空気のなか、この秋最初の爽快体験をしよう!

南京栖霞山

栖霞山はまたの名を摄山という。「金陵一明媚な山」と評される、南京第四の大山水景ポイントだ。ここの「栖霞の紅葉」の歴史は悠久だ。南北朝時代以来、南京には紅葉狩りの民間習俗がある。数多くの帝王、将軍や宰相、文人墨客が栖霞山を尊び称賛し、史学界では「栖霞山ひとつで金陵史の半分を占める」と称えられている栖霞山は明・清の時代には「金陵四十八景之一」に数えられるほどだった。江南に6度下った乾隆帝は栖霞山に5度仮宮を置き、さらにはこの山を褒めたたえる詩編を数多く残している。

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南通狼山

狼山は江蘇省の著名な風景区だ。文物古跡が数多く、全国仏教八小名山の筆頭とされている。狼山山頂には東屋や楼閣がまちまちに聳え、さまざまな木々が青々と茂り、古塔は雲に届かんとしている。そんな狼山の海抜だが、じつは決して高くなく、106メートルしかない。しかしそれでもこの山は五山のなかでも最も険しく反り立った、すらりと美しい山であり、ほかの四山を取り巻きのようにして五山の頭となっている。山頂に登ると目に入る広教寺は遡ること1300年あまりの歴史を擁する。山頂から遠くを眺めれば、見渡す限り広大な長江が一色に広がり、見る者は思わず豪気な心になる。

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茅山

茅山は2つの街にまたがり鎮座している。そのため景観区も「句容茅山」と「金壇茅山」の2つに分かれている。句容茅山は風景が壮観秀麗なだけでなく、また道教の上清派の発祥地でもあり、中国道教七十二福地における第一福地と称されている。句容茅山の主なスポットとしては九霄万福宮、元符万寧宮、崇禧万寿宮などがある。なかでも山頂にある九霄万福宮は頂宮とも呼ばれ、景観区全体が風景を眺めるのにうってつけの位置にある。また、香を焚いて仏像を拝んだり、祖先を祭ったり、福を祈ったり、願をかけておみくじを引いたりすることもできる。

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金壇茅山は江南の水郷の秀麗な一角にある。山水はたおやかで風物は非常に美しい。金壇茅山の主なスポットには東方塩湖城、花谷奇縁、茅山森林世界、金牛洞などがある。句容茅山と金壇茅山は今年共同で通しチケット政策を打ち出しており、二つの景観区のチケット総額はたった100元である。このほかにも句容茅山景観区+金壇景観区内茅山ロープウェイのセットチケットも登場し、観光客は自分たちに合ったチケットセットを自由に選ぶことができるようになっている。

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