町でのんびりと過ごし、鎮江のゆっくりとしたリズムを楽しむ

鎮江は、江蘇省の南西の揚子江下流の南岸に位置し、古くから有名な京口の町であり、重要な商業都市である。三方を緑豊かな山々に囲まれ、もう一方を揚子江に面した鎮江には、独特の風景がある。重要な古代の渡し場として、鎮江は古代の繁栄した文明を生み出している。ここに停まった「南舟北馬」が川の流れのように絶え間なく続いていた。この古代文化都市には、にぎやかな庶民生活と隠居の優雅さが矛盾なく共存している。ある日を選んで鎮江に遊覧し、山や森を仲間になり、本やお茶の香りを嗅ぎ、古風の村を散歩し、繁栄の背後にある世事を離れて悠々たる生活を楽しむ。

南山茶畑・深呼吸

鎮江の明るく美しい南山景勝地の奥深くに、緑豊かな茶畑が生い茂っている。高品質の森林土壌と山や川の栄養に頼る南山茶畑は繁栄し、60年近くのお茶の生産歴史を有する。山と川に囲まれた約6.67ヘクタールの茶畑は楽園のように美しく、特に春のお茶の季節は一年で最も魅力的な時期である。

茶の木の列が隣り合って、連続して広がっている。周りを見回すと、見渡す限り緑色で心地よいである。早朝、薄い朝の霧が茶畑を覆って、茶摘み人達が往復してお茶を摘み、生き生きした田園光景を描いている。また、この詩的な労作に参加し、柔らかい緑の葉をつまんで、ここで静かな茶農になり、自分の手で茶の葉をいるようにして茶を作ってお茶を制作する楽しさを体験することもできる。

南山茶畑に植えられた初期のお茶は小葉品種であったが、現在では龍井43号、龍井長葉、福鼎大毫、烏牛早など多くの茶品種が次々と導入され、南山寿芽、南山鹿跑翠芽、南山鹿跑烘青などのお茶のブランドを形成している。労作した後、美しい山や森の中で座って、太陽の下で深呼吸し、南山茶を飲み、泉の声と鳥の鳴き声を聞いて、お茶一杯で喧騒を忘れるのに十分である。

樵谷山房・本の香りに酔う

鎮江南山には古くから多くの隠居した人がいる。南山のふもとには隠居した人がいっぱいいる講学所——樵谷山房があり、古代人ののんきで自由で簡単な生き方への現代人の憧れに満ちる。講学所の建築は主要な見所であり、安徽流派の建築様式と独創性を備えている。桁構、柱の基礎から壁の彫刻や内装まで、徽州の3つの彫刻の美しさが鮮やかに表現されている。サイズが異なる木彫りとレンガ彫りは、形が異なり、構成がはっきりし、生き生きとしていて、非常に興味深い歴史上の人物や物語が刻まれている。

講学所の建築景観と構造も意味と哲学に満ちている。特に、天井のデザインは、人々がこの天地で自然と会話し、朝で朝焼けを浴びて、四季の変化を見て、変化する光によってもたらされる柔らかさと静かな美しさを感じることを可能にする。

書籍を手に握って山の部屋を歩くと、古風な時間に、言葉の香りに浸っている。何千もの古書、書画を自由に読んで鑑賞することができる。また、茶室で琴の音楽を聴き、超然としていることを悟ることができる。筆と墨を使用して、宣紙で墨痕鮮やかに筆をふるう。優雅な磁器と骨董を鑑賞し、のんびりとした古代の魅力を手に入れる。ここでの余暇の瞬間はすべて悠々自適である。

千華古村・隠しの世間

鎮江の宝華山の麓には、伝統的で独立した明清時代の町、千華古村がある。ここに来ると、繁栄している明清時代の市場にすぐに戻るようなものである。古村は都会の喧騒に溢れているが、古くからの時間と空間の感覚は、人々を隔離された生活の一種の孤独にしている。

茶屋、レストラン、ワインショップなどの明清時代の建物が点在し、古風の村は明清時代の庶民百姓の日常生活を如実に復元し、強烈な民俗風習が真正面からわっと当たる。通りに沿って、人形劇、古彩戲法、変面、噴火などの得意技を見ることができる。ボートに乗って古風の村を訪れ、水煙りぼうっとかすんで、清しい泉などがこんこんと湧き出る江南の水のリズムを感じることもできる。

夜になると、千華古村の華やかな灯火を付け、古風の衣装を着たエイチアールの演出が美しく素晴らしく、呼び売りの声、うれしそうに遊ぶ声、歌ったり踊ったりする声が連続して絶え間のなく、古風の村にロマンチックな俗世間の味を与え、まさに隔世の感があり、古い世間の暖かさに隠れたかっただけである。

ありふれた生活から離れて、たまに気分を落ち着かせたいと思ったら、鎮江へ行こう。さわやかで新鮮である茶畑に出会い、古色蒼然とした講学所に立ち寄り、夢のような庶民生活に隠れ、さまざまな鎮江のゆっくりした雰囲気で、同じ幸せな生活、充実感と自給自足である。