蘇州の爽やかな夏のひととき

蘇州博物館(新館)

蘇州博物館(新館)は世界的に著名な現代主義建築の大家である、貝聿銘氏の設計で、貝氏のルーツは蘇州にあり、この蘇州博物館を“私の娘”と呼ぶほど愛情を込めて作り上げた。実際の蘇州博物館は彼のこれまでの設計よりも多大な情熱を注ぎ、故郷の地、中国文化、様々な幾何学模様を設計に凝縮した。

蘇州博物館はまるで現代園林のようで、ここを訪れた人は展示品はもちろんの事、園林自体を楽しむ。 中国で蘇州博物館の評価は非常に高く---“博物館自体が展示品である”と言われるほど。 色彩、風格、構成など何処を見ても蘇州古典園林のエッセンスが散りばめられている。 

粉壁、灰瓦、屋根の軒、そしてロビーのガラス窓の外にある静水のせせらぎのすべてが、ここは江南、ここは園林、ここは蘇州だということを伝えている。

 

 

猫の天空の城(平江路本店)

この店名を初めて見た人は、まず宮崎駿の<天空の城ラピュタ>を思い浮かべるだろう。この書店は若い夫婦が始めたコンセプト書店で、夫婦は大の宮崎ファンである。“猫の天空の城”ではポストカードもとても有名で、店内で販売されている沢山のポストカードは、ほとんどがオリジナルデザインで、多くが蘇州に関連したデザインになっている。 店内からポストカードを発送する事も可能で、“未来へ発送”と名付けられた発送コーナーがある。 ポストカードにメッセージを書いたあと、発送コーナーにある日付別のポストに投稿すると、店員がその日時になると代わりに発送してくれるシステムになっており、遠方から来た旅行客にとって楽しい仕掛けとなっている。

李公堤文化創意街区

湖畔にある李公堤の周辺には見どころが沢山、東方之門、水上観覧車、天井スクリーンショー、月光埠頭….芸術と現代ライティング技術の融合が、この古い湖に新しい息吹を吹き込んでいる。

“book+絵本館”は子供に大人気で、大人にも心の奥にある童心を思い起こしてくれる:;3000平米の“3D美術館”は訪れた人にクリエイティブでアートな新体験を与えてくれる;また多国籍料理を楽しめるコーナーもあり、新しい美食体験も楽しめる。

蘇州は、アートと生活感が絶妙に融合した都市で、一冊の本、一杯のコーヒーと、出会うもの全て折り重なり蘇州の風貌を形成している。 暑い夏の日の蘇州への旅は、貴方にきっと特別な文芸体験をさせてくれる。