日の出日の入り連雲港、雪の中を歩いて樹氷を探す

水平線の向こうから太陽が顔を出し、朝焼けが港を照らしていく。早朝、重い汽笛が霧を通り抜け、水鳥の群れが驚き、埠頭にはクレーンが高くそびえ、長い腕が順次に上げ下げしていた。漁村はにぎやかになり始めて、人々は去来し、船は行ったり来たりする。雪と氷に覆われた山林と山間の動物は、冬の最も活発な風景を構成している。山に登って日の出を見たり、海辺で日の入りを見たり、人間の生活はこの二つを超えない。

台山の日の出

日の出を見るのはロマンチックだが、冬には難しい行動かもしれない。これはつまり、夜明け前に気温が最も低い時に起きなければならない。身支度を終え、暗闇で目的地に到着し、寒風の中で静かに赤い日の出るのを待たなければないない。そんなに厄介なことであるにもかかわらず、寒さに負けずに人々が多く訪れている。まして連雲港の雲台山の日の出は、どことも違う景色を見ることができる。

雲台山の山頂の景色はとても素晴らしくて、二桅尖に行くのが定番。二桅尖は後雲台山の北麓にあり、鷹遊海峡をはさんで連島と向かい合っているため、山海の景観を見るには絶好の地点である。「海天一覧」の展望台で静かに東が明るくなるのを待ち、日が海面から上へ登っていて、朝焼けが徐々に水平線を赤く染め、空を照らしていた。海と山が連なる風景が目の前に躍り、早朝にはまだ忙しくない連雲港の港は落ち着いていたが、積み重なったコンテナはいつもの壮観さを見せている。日が昇ったあと桟道を歩いてみると、雲と霧はまだ晴れておらず、海面から立ち上る霧のようでもあり、そこから見える峰は蓬萊仙島のようでもあり、まるで仙境の中にいるようだ。

花果山樹氷を観る

東は黄海に臨み、西は平原に接する花果山は「東海一の勝境」と言われ、『西遊記』の花果山のモデルにもなっている。人々はここに来て、奇石を訪ねたり、古跡を探したり、神話を聞いたりするのが普通だが、雪が降って晴れた後の花果山は、全く新しい姿に変わった。霧や水気が冷えると、木の枝の上に氷の結晶が連なり、樹氷と呼ばれる貴重な景観が現れる。一面の結晶が花果山の樹木を玉の彫刻に彩っているが、この寒さにも、小猿たちは隠れたりしていなかった。雪の中や木の枝の間を物珍しそうに行き来しながら、雪をおもちゃにしたり、道行く人々に食べ物をねだったりしていて、とてもかわいい。

花果山に行くには、バスに乗って頂上に直行するか、山の中腹でケーブルカーに乗り換えて頂上に向かうかの2つの選択肢がある。開放式の車両は寒風に真っ向から立ち向かう必要があるが、足元の真っ白な雪景色を見たら、冷たい風に吹かれても十分価値あるように思える。ピークは江蘇省の最高の峰——玉女峰で、石の上で少し休んで、全石構造の迎曙亭で光と影を楽しめ、ins感たっぷりの写真を撮ったら、あなたはソーシャルメディアの中で最も素敵な存在になるのだ。

山の頂上から下りると次は水簾洞、孫悟空の故郷である。しかし、雪が降ったばかりで気温がまだ低いため、水簾洞の水の勢いはやや弱く、一部は氷になって、ここを「氷簾洞」に飾りつけた。

漁村の日没

連雲港は三方が海に面しており、連島の東西両側から海の風景が一望できる。朝、雲台山に登って東連島の海上日の出を見たら、夕方、西連島の漁村に行って日没を見ると、両地の異なる風景を、それぞれ味わうことができる。漁村の家々が高く低く積み重ねられ、色とりどりの屋根と壁と背後にある空が油絵のような光景を作り出している。西連島の小高い丘を登ると、村人たちの世間話を聞くことができる。山頂から漁村全体を見下ろすと、漁船は船笛を鳴らして夕焼けに乗って帰ってきて、岸辺に停泊する、夕日は砂浜と海にこぼれ落ち、オレンジ色の光を放ち、安らかな雰囲気を漂わせる。日が暮れてくると、漁村で漁家楽を見つけ、地元の海鮮を食べたら、波の音の中に一泊する。